著者:桐野夏生
出版:講談社
初版:1999.04.15.
紹介:ある朝、別荘地で散歩に出た、5才の少女の行方がわからなくなった。
付近を捜索しても、遺体も目撃証言も出ない。
娘を見失った母親の苦悩と生きる目的・・・自ら捨てた親と故郷、自分が生きていく場所。求めても求めても、探しているものがわからなくなっていく。
彼女が望んでいたものは、いったい何だったのだろう?
コメント:桐野夏生の本を読むのは2冊目です。単に、ミステリィとはいえない作品です。
巻末に紹介されている参考文献
『「イエスの方舟」論』芹沢俊介 筑摩書房
『隠されていた聖書──なるまえにあったもの』千石剛賢 太田出版
を考えれば、何となく作者が書きたかったことがわかるような気がするのですが、今の私には相容れない作品だったな。