死がお待ちかね

著者:ベゴーニャ・ロペス
出版:文藝春秋
初版:1989.07.15.
紹介:キューバのある街で、起きた殺人事件。
1920年代「アールヌーボー様式」の屋敷に住むマリブラン一族。近所の太った老女達。屋敷・料理・そして小道具たち。そここに、犯人の足跡があるのだが、まるで出口のわからない迷路を歩いているような錯覚に陥る。犯人による反応の手口は明らかなのに、犯人が特定できないもどかしさ。最後にあかされる、隠された犯行の動機は・・・。
そう、死がお待ちかね。
コメント:登場人物の誰もが犯人であるかのような錯覚に陥る。途中何度も前に戻って読み返し、マリブラン家の庭に迷い込んでしまった。
太った美食家達と、ともに暮らすペット。古い調度や、人体標本。
もう一度、最初から読み直すのもまた面白いかもしれない。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です