風の歌を聴け

著者:村上春樹
出版:講談社文庫
初版:1982.07.15.
紹介:1970年の夏、海辺の町に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。
二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受け止めてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎ去っていく。
青春の1片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。(裏表紙より引用)
コメント:「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんなと同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりゃ弱いのもいる、金持ちもいりゃ貧乏人もいる。だけどね、人並みはずれた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。なにかを持っているやつはいつか失くすんじゃないかとビクついているし、なにも持ってないやつは永遠になにも持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気付いた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りをする人間だけが居るだけさ。」
ウーン、ここが、この本の中で一番心に残った部分ですね。


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