家族狩り

著者:天童荒太
出版:新潮ミステリー倶楽部
初版:1995.11.20.
紹介:常軌を逸した連続大量猟奇殺人。犯人は崩壊した家族の子どもなのか?
父親の愛を得ることなく大人になった刑事は、気づかないままに自分の家族を同じ道に導いていた。人との深い関わりを避け家族を持つことにおそれをいだく美術教師。
他人の悩みのために、自分の子供を犠牲にしてしまった教育者。
そして、病んでいく家庭。傷つけられているのは子供なのだ・・・。
コメント:家庭ってなんだ?家族のありかたってなんだろう?
親が子に繰り返す児童虐待や、トラウマが引き越す家族の遺伝。
誰もが自分のうちだけは大丈夫、きちんとさせようと思うのだが、気づかないうちに蓄積された心の闇が、子供達の精神をむしばみはじめる。私の子育ては、大丈夫だったろうか?
家族の崩壊・こんな本を子供に読ませたら、将来を悲観してしまいそうでとてもすすめられない。
事件は最悪のところまで進むが、地獄の向こう側に、訪れた幸福が心地よい。
ラストはかなり不気味ですが・・・・
この話の舞台が実は近所なのです。土地勘があるからけっこう恐ろしいですね。「シロアリの駆除」はちょっとパスしたい気分です。


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