豊饒の地 上下

著者:フェイ・ケラーマン
出版:創元推理文庫
初版:1995.09.29.
紹介:(上)深夜。丘陵地帯を車で流していたデッカーは、不振な動きに目をとめた。甲高い泣き声に導かれ、彼が行き着いたのは深閑とした新興団地で一人でシーソーに乗って遊ぶ、幼子の姿。性別は女、身につけたパジャマは血まみれだったが、虐待を受けた形跡はなく、翌日行われた聞き込みでも、身元を知る者は現れない。これはいったい・・・・?
(下)発見された団地でないとしたら、赤ん坊はどこに住んでいたのか。試行錯誤を経て、デッカー達はついに一軒の家に到達したが、そこに待ち受けていたのは凄惨な四重殺人の現場だった。粘り強い捜査活動の果てに焙りだされた歪んだ心の形とは・・・?奥深い謎を追いながらも、愛するリナの身を気づかう刑事デッカー。エモーショナルかつ猥雑に語られる。(裏表紙より引用)
コメント:この話の中には、3つのお話しが同時進行している。
・ひとつは身元不明の女の子と4重殺人事件。
・ふたつ目は、デッカーの旧友のレイプ傷害疑惑事件
・そして3つ目が、デッカーとリナの一連のラブストーリー。
一番のメインになる「殺人事件をめぐる警察小説としてのおもしろさはもちろんだが、やはり一番の基にあるのは、リナとデッカーの関係がどう進展していくかということだ。
私たちにはなかなかわかりづらい、アメリカが抱える様々な思想や宗教、戦争そして社会問題。しかしそこがまたこの本の面白さのひとつなのだと思う。


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