からくりからくさ

著者:梨木香歩
出版:新潮社
初版:1999.05.20.
紹介:大好きだった祖母の家で、下宿生活を始めた蓉子。4人の娘たちはその古い家を庭を慈しむようにして、それぞれの道を歩む。
庭に様々な植物を育て、慈しむ。まるでページの中から深い草いきれが漂ってくるようだ。草木染め・紬織り・布・キリム・つた・へび・・・・・
むすめ達が織りなす布。正体を亡くした「りかさん」とそっくりな人形。
「竜女の面」は、はたして存在したのか。
コメント:「りかさん」の続編とも言える作品です。
本の中はまるでおばあさんの庭。家はまるで別世界に迷い込んだようでもある。植物を育て、草を食べ、糸を染める。そしてその一本一本の糸が織りなす布。
「りかさん」を作った澄月。双子の人形の存在。澄月が作った能面・・・
3人のむすめ達の遠い先祖が何処かで絡み合っている。その謎をひもといたその先に待っているのは・・・
うーむ、もう一度別の視点に立って読み直したら、また違ったものが見えてくるかもしれない。


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