著者:池波正太郎
出版:平凡社
初版:1996.06.19.
紹介:「散歩のときなにか食べたくなって」というエッセイが刊行されたのが1977年。彼の食に関するエッセイは、「味」の紹介が一人歩きせずに、そこに必ず著者自身や友人、店主などの人生が重ね合わされている。ある時は懐かしさを込め、またある時は当主の心意気や店の人たちの行き届いた客扱いに賛嘆の念を惜しまずに書かれたエッセイは暖かさにあふれている。それから20年後、そのエッセイをもとに、変化の大きかった東京の店を再訪したものだ。「懐かしい味、細やかな人情」は健在だった。
コメント:ずーっと前に、池波正太郎の食べ物が出てくる本は面白いよ。といわれて、気になっていたのですが、「東京のうまいもの」は著者のお気に入りの、昔ながらのお店が写真入りで紹介されています。
私も聞いたことのある有名な店、知らない店もあるけれど、神田・浅草・銀座・渋谷。20年以上昔の若かりしころの東京をちょっと懐かしく思い出してしまいます。ああ、「あげ饅頭」がたべたいなぁとか、「たいめいけん」の小皿料理を食べたいなぁ・・・。