チョコレート革命

著者:俵万智
出版:河出書房新社
初版:1997.05.01.
紹介:あとがきより抜粋
「男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす」
恋には、大人の返事など、いらない。君に向かってひるがえした、甘く苦い反旗。チョコレート革命とは、そんな気分をとらえた言葉だった。
大人の言葉には、摩擦を避けるための知恵や、自分を守るための方便や、相手を傷つけないためのあいまいさが、たっぷりと含まれている。そういった言葉は、生きてゆくために必要なこともあるけど、恋愛のなかでは、使いたくない種類のものだ。そしてまた、短歌を作るときにも。言葉が大人の顔を始めたら、チョコレート革命を起こさなくては、と思う。
コメント:「サラダ記念日」の10年後の歌集ということでした。小説は、私小説をのぞけば作者の生活や心情そのものがそのままさらけだされることは少ないと思うのだけれども、短歌って、比較的心情が良くでてくるような気がしました。もちろん事実そのもの生活そのものを歌ったわけではないのだけど・・・
あとがきの一部に
《つまりそういうことで、確かに「ほんとう」と言えるのは、私の心が感じたという部分に限られる。その「ほんとう」を伝えるための「うそ」は、とことんつく。短歌は、事実(できごと)を記す日記ではなく、真実(こころ)を届ける手紙で、ありたい。》
とあるのですが、思わず納得してしまった次第です。


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