著者:浅田次郎
出版:講談社
初版:1996.04.18.
紹介:中華・清・西太后の時代。貧しい糞拾いの子・李春雲が、昴の星のもとで帝のそばに仕えるという予言を受ける。
兄のように慕う梁文秀は、科挙の試験を突破し、第一等「状元」で登第した。貧しい春児は、自らの手で、宦官となる道を選ぶ。二人の進む道はここで2つに大きく分かれてしまう・・・
西太后のもとで、古い中華と新しい世界の流れの中でそれぞれの人生を歩む二人の若者の行く末と、西太后・清国の未来は・・・
コメント:歴史が苦手な私も、こういう切り口なら、興味深く読むことができました。
中国の歴史の一部分、あるいはその側面を垣間見ることが出来て楽しい。「上」では、西太后とその周囲を取り巻く人間模様が描かれます。