著者:アンネ・フランク 訳:深町眞理子
出版:文藝春秋
初版:1994.04.15.
紹介:あまりに有名な「アンネの日記」ですが、実は初挑戦です。
1942-1944、オランダに住む13~15歳のアンネの日記につづられた、ユダヤ人一家の「隠れ家」生活。
第2次世界大戦、ナチスドイツによる迫害の中で、嫌悪・好き嫌い・怒り・思いやり・優しさが語られる。月日を追うごとに変化し、成長していくアンネ自身。恋愛・性・そして自分の将来への希望がつづられる。
コメント:最初は、鼻持ちならない女の子のたわ語と、半分辟易としていたのですが、次第に戦争に巻き込まれてゆくユダヤ人の生活と、それとは別に少女が変貌していく課程に、目を見張る。
くしくも同じ年の娘を持ち、受験を目前にさまざまな悩みを抱えているであろうと思うのだが、いつの時代にも共通する悩みと、それとは別にこの平和な時代に生きる喜びを密かに感じてしまう。娘には、ぜひ最後まで読んで欲しいと思う。