ライ麦畑でつかまえて

著者:J.D.サリンジャー
出版:白水Uブックス
初版:1984.05.20.
紹介:「子供の夢・純粋さ」と「大人の現実と欺瞞に満ちた世界」。このあいだで精神の葛藤をする17歳のホールデン。
大人へ反発し、友人を批判し、一方で他人を求め自分の存在を確認するために「電話」をかけつづける。追いつめられて、逃げ出して、救いの手を伸ばしたところが年の離れた妹だった。
「兄さんは世の中に起こることが何もかもいやなんでしょ。」
ライ麦畑でつかまえて欲しいと願っていたのは、他ならぬホールデンだったのだ。
彼を救い出したのは・・・
コメント:前半は訳が今ひとつしっくりこなかったのだが、後半になって主人公のほとんど独白に近い内容に、引き込まれていく。50年前に書かれた作品としては、なかなかおもしろい。
「大人への反逆」の一方で次第に崩れていく精神。宗教や国の違いを問わない普遍的な内容と言うが、今の自由奔放に生きている子供達には、このような葛藤があるのだろうか?どんな感想を持つのかそれも興味があります。


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