ビタミンF

著者:重松清
出版:新潮社
初版:2000.08.20.
紹介:・ゲンコツ:カラオケに行くと「仮面ライダー」に変身する。自動販売機をイタズラする、息子と同じ年の近所の不良少年。勇気を振り絞って注意・・。サラリーマンと、親父の悲哀を背中にしょって。今日も心の中で変身する。
・はずれくじ:母親の入院、息子とふたりだけの食事、イジメ・・。自分の父親が買っていたたった一枚の宝くじ・・・はずれくじ・・・。父と息子が向き合うとき。
・パンドラ:娘の万引き、セックス・・・。子供と向き合う母と父はいつしかお互いの過去にもどる。そこには開けては行けないパンドラの箱が・・
・せっちゃん:娘の学校に転校してきた「せっちゃん」はいじめられている。毎日せっちゃんの話をする娘だが、体育大会に来なくていいという・・・
・なぎさホテルにて:二十歳の誕生日を過ごしたホテルから17年後に招待状が届いた。17年前に来たふたりは、それぞれの生活をもち、今ひとつの夫婦は離婚の時を迎えている。そこには「未来ポスト」からの手紙が・・
・かさぶたまぶた:完璧なはずだった・・・父親としても、夫としても、社会人としても・・だけど。
・母帰る:ある日、父を置いて母はでていった。その母が1人になったときに、父が起こした行動とは?
コメント:これは家族の話で、実は男の話です。父であり、夫であり、その前に男である。男の悲哀が何となく伝わってくるのはなんなんだろう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です