種まく子供たち

著者:佐藤律子
出版:ポプラ社
初版:2001.04.
紹介:我が家の次男・拓也は、小児ガンのために、16歳でその生涯を閉じました。彼とともに闘病に関わった1年2ヶ月は、彼にとっても、わたしたち家族にとっても、「生きること」の質を問い直す、短くて長い1つの旅だったように思います。
 そんな彼の死から数ヶ月後、私は小児ガンの子供達を、何かの形で応援したいと思い立ちました。お金持ちではないので、治療費の応援は出来ません。お医者さまではないので、最新の治療法を教えてあげることは出来ません。けれども、好きなことで楽しく応援できたら・・・と、無い知恵をしぼって考えました。
 そして、小児ガンの体験談集を作ることを思いついたのです。
 闘病している子供たちは、世の中にたくさんの「種」をまきつづけています。元気の種、勇気の種、思いやりの種・・・・・・。そして、どの子供も野の花のように凛としています。その種がいつか芽ばえ、たくさんの人の心の中で育つことを願って、書名は『種まく子供たち』としました。
 どうぞこの本が、みなさまのもとへ、ひと粒の種となって届きますように。(はじめにより抜粋)
コメント:HPの掲示板の書き込みにより、この本に出会いました。
ちょうど拓也君と同じ年頃の子どもがいるので、とても他人事ではなく思いました。闘病生活の様子はとても辛く心が搾り取られるようでしたが、読んでいくうちに、拓也君の強い前向きな意志と、まわりの人への感謝の気持ち、温かい思いやりがひしひしと伝わってきました。
拓也君。すてきな種をありがとう。きっときれいな花が咲いてくれるよ。


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