十九、二十

著者:原田宗典
出版:新潮文庫
初版:1992.11.25.
紹介:僕は今十九歳で、あと数週間で二十歳になる───父が借金を作った。ガールフレンドにはフラれた。せめて帰省の電車賃だけでも稼ごうとバイトを探したが、見つかったのはエロ本専門の出版社だった。岡山から東京に出てきて暮らす大学生、山崎の十代最後の夏は実にさえない夏だった。大人の入り口で父の挫折を目にし、とまどう青年の宙ぶらりんで曖昧な時を描く青春小説。(裏表紙より引用)
コメント:これは高校生じゃなくて、貧乏大学生の話ね。あやしげなポルノ雑誌を扱うバイト先の不思議な人間関係と、職を失ってやる気をなくした父親との関わり。どうも様にならない、十九歳。こういう親を待っちゃうと・・・辛いなぁ。切り捨てるわけにもいかないし。


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