太陽待ち

著者:辻仁成
出版:文藝春秋社
初版:2001.10.15.
紹介:あの日の太陽に会えればきっと繋がる・・・。時空を超え、圧倒的なグルーヴ感をもって展開する、新しい文学の冒険。
日中戦争・原爆投下直前の広島・そして新世紀を迎えた現在。
時と場所を超えて、つながれたそれぞれの愛のかたち。
人生の終焉を迎えつつあるひとりの男が、壮大な映画製作の中で描くのは、忘れる事の出来ない愛。とぎれがちな意識の中で待ち続けるのは、あの時と同じ太陽。
銃で撃たれて植物人間となった、二郎の記憶が、子供の頃の記憶と、満州・広島・南新宿を交錯する。テンガロンハットの男からあずかったランドセルの中に入っているものは?
コメント:時間と場所を追おうとすると、混乱する。作者が言いたいのは何なのか?テーマは?
戦争という非日常の中における、特異な愛のかたちなのか?それとも、過去が現在につながって、未来に続く永遠を手に入れることなのか。
過去の記憶を忘れることが出来ない人間達が、生き続けるための、それぞれのあがきなのか?ウーン、難しい。
智子「私、これからもずっと二郎をもって生きていく。それでもいい?」
四郎「持って生きようよ。それが残された者の役目だ」
記憶を、思い出を消し去ることは出来ない。


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