著者:佐藤正午
出版:角川書店
初版:1988.12.05.
紹介:新聞記者を辞め、病院理事長夫人との契約で僕は部屋を与えられ、月2回の密会をする。教授は本当の教授ではなく、酒場での教授だ。不思議な探偵に後を付けられ、一度しか会ったことのない女が自分の子供を産むという。
転勤してきた街で、ずっとその街で暮らしていく人々と、流れてきたもの。
そして、また街を捨てて戻っていく。
コメント:なんて言ったらいいのでしょう?「個人教授」からイメージしていた内容とは全然違っていた。
男の身勝手さと、甘い欲と、現実から一時逃避したいという、何とも言えない話だと思ったのは私の誤解かしら?結局自分は1つも傷つかないのだし・・・。
まあ、まわりの誰も傷ついてはいないから、それはそれでいいのかもしれないけど、だから余計に都合のいい話だな・・・なんて思ってしまった。