「図書室の海」

著者:恩田陸
出版:新潮社
初版:2002.02.20.
紹介:・「春よこい」もしもあの時、母の言うことを聞いてマフラーをしていったら・・・繰り返すデジャヴュ。
・「茶色の小瓶」けが人の手当をしたOLはもと看護婦だった。彼女のロッカーの中の小さなビンの中身は?
・「イサオ・オサリバンを捜して」SF「グリーン・スリーブス」の予告編として書かれた。ちょっと難解?
・「睡蓮」アンソロジー「蜜のねむりのために書いたもの「麦の海に沈む果実」の主人公の幼年時代。「睡蓮の下にはきれいな女の子が埋まっているんだよ」いつか私にも睡蓮は咲くかしら?
・「ある映画の記憶」海の中に母を置いて、助けを呼びに行く・・・岸で振り返るとそこに母の姿はなかった。
・「ピクニックの準備」「夜のピクニック」の予告編と言うことで、これから何が起こるのか気になる。
・「国境の南」その店の常連客が相次いでなくなった。
・「オデュセイア」旅をする都市、ココロコに集まる人々。繁栄・戦争・そして壊滅・・・。誰もいなくなった忘れられたココロコの年代記。
・「図書館の海」「六番目の小夜子」の番外編。これ、本編を読んでいるからおもしろいけど、単独で読んでおもしろいかな?
・「ノスタルジア」懐かしい記憶。それが僕たちひとりひとりを作っている。懐かしいものを語り継ぐこと、それだけが僕たちの存在を証明する。
コメント:どちらかと言えば、ちょっとホラーな短編集。
「春よ来い」「茶色の小瓶」「ノスタルジア」は、それぞれ独立した作品で楽しめる。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です