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著者:金城一紀
出版:講談社
初版:2000.03.30.
紹介:日本で生まれ日本で育った「在日朝鮮人」。まわりからの偏見・差別、自分の中での北朝鮮と韓国、そして日本。行き場のない狭い社会の中で自分が何なのか、何をすることが出来るのか模索する。彼らが抱えている様々な問題、そしてそれを作り出している日本人・・・偏見と差別はなくなるのだろうか。若い二人の恋愛の中で乗り越えられる問題なのか?
コメント:娘と二人でビデオを見たときに、ため息がでました。今でこそ「拉致問題」で脚光を浴びている北朝鮮ですが、それまでは、特に偏見や差別を持たせないようにあまり家庭の中では触れたことはありませんでした。でも、本当は真実・現状をきちんと認識する必要があるのですね。映画もとても良かったけれど、小説は映画ではつかみきれない部分も書き込まれていて、とても良かったです。すごく色々なことを考えさせられました。
「国籍とか民族を根拠に差別する奴は、無知で弱くて可哀想な奴なんだ。だから、俺たちがいろんなことを知って、強くなって、そいつらを許してやればいいんだよ。まあ、まだオレはその境地にはぜんぜん達してないけどね。」p91
この強さはスゴイと思う。と言うか、そういう気持ちでないと生き抜いていけないだろうな。そういう社会の一員であることに、ちょっとマイナスのため息・・・


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