著者:恩田陸
出版:幻冬舎
初版:2000.03.31.
紹介:町の30%が堀割でしめられている箭納倉。古くから水路と縁が深かったその地に時折起きる「失踪事件」と何事もなく戻ってくる人々・・・
誰もが不思議に思いながら過ぎ去ると忘れてしまう。もう帰ってきたのだからいいじゃないか。この世の中には説明できないこと、説明しなくてもいいことがあるんじゃないかな・・・
「盗まれた」人々。火葬しても残らない骨・・・忍び込む水・・・
真相を追いかけて行き着いた現実、明らかにされるべきことなのか?
コメント:久しぶりの恩田陸さんの不思議な世界。古くからの土地、よそ者を受け入れないと感じられる、あるいは自分がとけ込めないと感じる町。違和感・疎外感・・・
そう、世の中には説明しなくてもいいことがたくさんあるのかも知れない。