暗いところで待ち合わせ

著者:乙一
出版:幻冬舎文庫
初版:2002.04.25.
紹介:視力をなくし、一人静かにくらすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった───。(裏表紙より引用)
コメント:周囲との人間関係をうまく築くことが苦手な二人。たとえ視覚障害がなかったとしても、自分の世界を閉ざして、引きこもってしまう人はミチルと同じような気持ちなんだろうな・・
ミチルの感じている世界と、アキヒロの世界、二つの方向から書かれているのだが、二人の心理交錯に目が行って、外枠の「殺人事件」のことを、うっかり忘れてしまうところだった。でも考えてみれば、犯人は想像できるな。
乙一さんは初めてだったけど、別の作品も読んでみたい。


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