晩鐘 上

著者:乃南アサ
出版:双葉社
初版:2003.05.20.
紹介:殺人事件の被害者家族と加害者家族の苦悩を描いた小説「風紋」の続編。事件から7年後、悲劇の連鎖は終焉を告げているのだろうか。高校生だった少女は24歳になり、父や姉がそれぞれ新しい家族を作り事件を忘れていくことを許せない。信じては裏切られ自棄になり、ひとりぼっちのさびしさから逃れるために自分自身をすり減らしていく。
両親の顔も覚えていない幼子たちも成長するに付け、自分たちの置かれる境遇が普通とは違うことに気付く。心に癒しがたい傷を負った人々の物語。
コメント:分厚い本なのに、先が気になってどんどん読み進んでしまう。
家庭内で誰にも助けを求めることが出来なかった母親。母親を追い込んだ父と姉を、許すことが出来ない真裕子。誰も頼ることが出来なくて、誰にも必要とされていない孤独な気持ちは、彼女の生活をすさんだものにさせていく。
被害者の家族と加害者の家族。どちらも、悲惨だ。


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