著者:佐野眞一
出版:新潮社
初版:2000.05.10.
紹介:1997.3.8.深夜。渋谷区円山町のアパートの一室で東電OL渡辺泰子が絞殺された。彼女はエリートOLと売春という、ふたつの生活を持っていた。
この本は、事件の発端から判決までを追った記録である。事件の背景・被害者の素顔・ネパール人の容疑者。事件の真相を追ううちに、警察による冤罪のにおいが・・・
コメント:「ダブル・フェイス」という小説にもなったこの事件。意外にも、私はこの事件についてほとんど印象も記憶もないのだ。
本書を読んで、被害者が私と同年であることに驚いた。「慶応女子→慶応大学→東電OL」彼女の一見恵まれた、エリート人生が、いつから、どこでその道が曲がってしまったのか?
イヤ、まっすぐ歩いたその結果が、現在なのか・・・私にはわからない。