介護にんげん模様(少子高齢化社会の「家族」を生きる)

著者:春日キスヨ
出版:朝日新聞社
初版:2000.08.05.
紹介:美しい介護体験記ではなくて、巷にあふれる、介護をめぐる「家族」の喜怒哀楽をたくさんのケースから紹介。
その多くは娘の立場、嫁の立場で親の介護をする女性である。
しかし、公的介護保険制度を含め、これからの日本の高齢者福祉を考えるとき「嫁が看る、娘が看る」「家族、特に女性が看る」という、「家族幻想」頼っていたのでは、根本的な問題は解決されない。
コメント:様々な家族の、「家族介護」が紹介されている。介護する側の見方だけではなく、介護される側の気持ち。また周りを取り巻く親戚、ヘルパーとの関係。介護保険制度が導入されて、一人が介護を抱え込むことは少なくなったかもしれないが、介護が必要なのに放置されている一人暮らしの高齢者も存在する。高齢者社会になり、介護を必要とする人が増え、それと共に、いろんな問題点も出てきた。
娘として、嫁として避けて通ることのできない問題であるだけに、この本は「介護」ということを客観的に見ることができて、とても参考になる。


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