痴呆性高齢者ケア(グループホームで立ち直る人々)

著者:小宮英美
出版:中公新書
初版:1999.10.15.
紹介:痴呆がおきてしまうのは仕方がない。家族が介護しきれなくなったときに、お年寄りを受け入れてくれるのはどこなんだろう?
多くの痴呆老人が病院を3ヶ月ことに転々とかわり、そのたびに新しい環境を受け入れられなくなって、痴呆がよりひどい状況に追い込まれていく。
お年寄りを管理する画一的な病院ではなくて、長期的に、ふだんの家庭での生活に近い状態で、お年寄りの持つ能力を引き出しながら、人間らしく生活を送る。それが可能になるのが少人数の「グループホーム」だ。
この本では、多くの痴呆老人のたどるケース・ケアの実態をもとに報告されている。
コメント:特に内臓疾患などを持たない、身体的には健康な高齢者が、痴呆という状態に陥ったときどういうケアが望ましいのか、考えさせられる。
いくつかの痴呆のケースが紹介されていて、本人の混乱・困惑ぶりが手に取るようにわかる。自分の居場所がないと感じる不安。
お年寄りが安心して生活できるようにするには、どうしたらいいのか?いろいろと考えさえられた。


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