さまよう刃

著者:東野圭吾
出版:朝日新聞社
初版:2004.12.30.
紹介:不良少年たちに蹂躙され殺された娘の復讐のために、父は仲間の一人を殺害しさらにもう一人を追いながら逃亡する。凶悪犯の少年保護か?少年法のあり方をめぐって世間の考えは賛否が大きく分かれ、警察内部でも父親に対する同情論が密かに持ち上げる。はたして犯人を裁く権利は遺族にあるのか?自分だったらどうする?
コメント:恐ろしかった、けれど、それが現実に起こらないとは言い切れない。
少年法・犯罪少年の更生…守られるプライバシー。それに引き換え被害者はプライバシーもなく好奇の目に晒される。愛すべきものを失った遺族にできることは何なのか?犯罪を犯した少年はそれでも、保護ざれる存在なのか?その保護者の責任は?人の子の親としてあらゆる面でいろいろなことを考えさせられた。
本題からは外れるけれど、そんなに帰りの遅い娘が心配なら、徒歩10分の駅までの道。携帯も持っている世の中、なぜ、子供にうるさがられようとも、駅まで迎えに出なかったんだろう?私なら、家で心配しているよりは、迎えに出るほうを選ぶ。ええ…もちろん毎日でも。それ以上はなかなか出来ないけれどね。


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