遮光

著者:中村文則
出版:新潮社
初版:2004.06.30.
紹介:「悲しみを乗り越えた振りをすること」それが親をなくした子供だった僕に求められた生きる知恵だった。生きることは演技であり、演じている自分に陶酔した。
恋人を演じる自分。しかし彼女を失ったという事実を受け入れることは出来なかった。
「ずっと一緒にいてくれ」と彼女は指切りをせがんだ。だから、僕は彼女と一緒にいる。彼女は生きている。そう信じることは僕を幸福にした…
苦しみ、悲しみを前にして、自分がどう変わるのだろう。自分を失っていくのか?もともと、自分は容器だけで、中身など存在しなかったのか?
コメント:読んでいて、あまり気持ちのいいものではない。だからといって、目をそむけているのも問題かもしれないが・・・本当に大切なもの失ったことがない私には、理解しがたい感情かもしれない。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です