疾走

sissou.jpg重松清の原作を映画化。
ハマとオキ。田舎の小さな村での反目しあう地域。そんな中で身内から犯罪者が出たら?
崩壊してゆく家庭・地域学校にもにも居場所をなくし・・・村を捨て逃げていくその先に、身を潜めてもそこに居場所は見つけられるのか?
教会の神父と・ともだちのエリと・アカネ・・・誰もが自分の力では逃れられない宿命を背負って、生きている。
あの、けっこうズッシリとした小説がどんな映画になるのか? 気になって見てしまいました。
ちょっと重いかな…と、懸念しましたが。実際テーマは悲惨なのですが、修二の心がからっぽじゃないところが救われます。
両親の自殺とか、置き去りとか…子供にとって、よりどころがなくなって、もうどうしようもなくなったときにその状況を子供はどう乗り越えたらいいのだろう。エリにしても、シュウジにしても、これだけのものを背負わせた親の責任が大きく私にのしかかる。シュウジにはまだ希望が残っていたはずなのに。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です