著者:孔枝泳
出版:幻冬舎
初版:2006.03.15.
紹介:韓国から日本に留学に来た「紅」は日本人と恋に落ちる。しかし、韓国と日本の歴史上の悲しい事実と相互の認識のズレが、二人の間に溝を作る。耐えられなくなった「紅」は、恋を諦め韓国に帰るのだが、恋の呪縛から解かれることなく7年の歳月が過ぎる。日本人作家として突然目の前に現れた「潤吾」。封印された愛はどこへ行くのか?
コメント:日本と韓国の間には様々な問題がある。このラブストーリーを通して、ふだん私(たぶん平均的な日本人だと思う)が意識しないで見過ごしてきた歴史問題にライトを当てられた気がする。その点はとても興味深く読んだ。
しかし、それ以外のラブストーリー的観点からいうと、どうも「紅」に感情移入できなかったのでした。