今日はかつての、イスラム世界の中心地ゴルドバの世界遺産「メスキータ」へ
朝9時。ローマ橋を渡って、ゴルドバ歴史地区へ、
朝早いせいか、まだ人影が少ない。
よく写真に見る、狭く曲がりくねったユダヤ人街の一画にある花の小道へ。
白い壁はそのままだが、花が終わりでちょっと寂しい。路地の中に、レモンの木が生えていたり、白い塀の内側にはスペイン特有のパティオがあり、自慢のパティオのコンクールもあるということだ。白い小道の向こう側にはメスキータのミナレットが見える
10時のメスキータの開館までに少し自由時間があるので、ガイドブックで見た革製品の店「メリヤン」へ、走る。イケメンの職人さんと、メタボ腹のご主人が、快く迎えてくれた。ちょうど手ごろな値段のベルトを見つけて、2本購入。これで、夫と息子のお土産はGet.
せっかくなので、お店の人と記念写真を撮ってもらった。
いよいよ10時。オレンジの庭に集合して、いよいよメスキータへ
明るい庭から、薄暗いモスクの中へ。今は扉で仕切られているけれど以前は開放され明るかったようだ。
メスキータの特徴は、赤と白の馬蹄形のアーチと柱が天井を支えていることだ。モスクの中にまるで太陽が輝いているようにも見える。所々差し込む光がまたその幻想的な雰囲気を増幅させている。
もともとイスラムのモスクだったが、その後キリスト教に接収され、巨大なモスクの中に、キリスト教の祭壇が作られたふしぎな建築物となっていて、長い歴史が感じられる。
内部の美しいアーチの柱は、作られた時代によって構造や素材が違っているのも面白い。
見学を終えて、外へでてみると、土産物やが開き、人々がたくさん歩いていた。
やっぱりこうでなくっちゃ。
バスは次の目的地ミハスへ向かう。途中変な形の山?岩?木が生えていない。地層も見える。
地中海近くの白い街「ミハス」のレストランで昼食。ガスパチョと魚のソテー・ポテト。ちなみに、ミハスはmijasと書きます。ミジャス~
ミハスは丘の上の小さな町。写真で見た風景を捜しながら、細い路を歩く。
曲がりくねって坂道や階段があって、迷子になりそうだ。
バルをのぞいたり、色鮮やかな陶器をながめ、買い物をしながら歩く。同じ商品でも、店によって値段が違ったりする。
スペインはオリーブの生産が世界一だというので、オリーブのハンドクリームを買ってみる。
旅行に出ると、娘は毎日1枚絵葉書を買って、ホテルで一日の出来事を日記風に書いて、家に送っている。家族宛というよりは、自分自身の記録であり、お土産なのだという。そんな訳で、絵葉書を買っているのだけれど、添乗員さんに捜してもらっても切手がなかなか買えない。郵便局もTABACもシエスタで休むのだ。ようやく、日本人が経営しているという「アマポーラ」というアクセサリーショップで切手を譲ってもらう。おそらく、切手を捜す日本人が多いのだろうな。切手を買ったら次はポストだ。スペインのポストは黄色です。ポストがなければ、ホテルのフロントにお願いすれば投函してくれる。
アマポーラでは押し花をアクリル樹脂に閉じ込めたペンダントヘッド等が色々とあるので、みていて楽しい。自分用&お土産に購入。
ミハスの街はスペインの南にあって、地中海に面した街を見下ろすことができる。
地中海の向うはアフリカだ~。
バスに乗って、今日の宿泊地グラナダへ向かう。ホテルは市外を見下ろす小高い丘の上に立っていて、夜景がきれいです。
夜はフラメンコショーへ。迎えに来たバスには日本人ガイドさん。レストランで食事をしたあと、アルバイシン地区にある、洞窟のかたちのタブラオへ。
狭い細長い空間に小さな椅子が並ぶ、間の通路をダンサーや演奏者が通って舞台へ上がる。
始まるキッカケもなく、ギターがなり、手拍子とタップのリズムが始まる。ダンサーは若い女性だったり、男性だったりするが、一番迫力があるのは、まるで荒地の魔女のような年配の女性だったりする。タップ・歌・カスタネット・・・体全体を使った踊りは、その哀しげな旋律とともに、アラブの人々の辛い歴史を伝えてくれる。
驚いたのは2つめのグループの踊り手が、先ほど迎えに来てくれたガイドさんだったことだ。舞台の上の彼女は、何の違和感もなく踊っていた。
ショーが終わり、夜の街を少し歩くと川を見下ろすテラスが出てきた。そこから、思いがけなくライトアップされた「アルハンブラ宮殿」が姿を現した。深い夜に浮かぶ宮殿はまるで映画の1シーンのように妖艶だ。
夜の街は、観光客やタクシーが結構多い。そんな中に、派手な化粧やコスプレをした一団が声をかけてくる・・・。一瞬一緒に写真をとろうかと思ったのだが・・・そばに、お金を入れる箱を持った男が・・・。
あとでガイドブックを読んだら、夜のアルバイシン地区は危険なので観光客は立ち入らないように・・・と書いてあった。個人ではとてもじゃないけど怖くて歩けない。
ちなみにフラメンコショーは21:30と23:00の2ステージあるので、夜はまだまだ始まったばかり。
ホテルへ帰るバスを待っていると、狭い坂や路地のあちこちから車が出てくる。日本では考えられないようなメチャクチャナ渋滞だ。そんなのをみるのも、ちょっと面白い。
丘の上のホテルへ戻ったら、23:30を過ぎていた。明日の朝は7:40出発だというのに早く寝なくちゃ。