幸せのちから

siawase.jpg今年初めての映画。夫婦50割引でみてきました。
ウィル・スミスとその息子の競演というのが話題だったけれど、この話が実話という事も驚きです。
1980年代のアメリカ。挿入されている音楽も懐かしく、今日のお金のために『血を売る』シーンに、生活苦がにじみ出ている。でも、この人、能力があるから、チャンスをものにできたんだなぁ・・・
自分が父親を知らずに成長したから、自分の子どもには同じ思いをさせたくない。子どもには父親が必要だ・・・という理論。それはわかる。でも、だとしたら、母親は?そこがちょっと気になるところでもある。

学級文庫って?

先日、連絡会で同じ仕事のメンバーと情報交換をした。
ある小学校では学級文庫の選定をしたという。
その小学校は各学年1クラスしかないのだけれど、各クラス40冊を選んで学級文庫にするということでした。
その話をきいて、うちの中学校の学級文庫って、どうなっているんだろう?と、スキー教室で生徒がいない2年生の教室をのぞいてみました。すると・・・各クラス10冊くらい。それも、けっこう痛んだハリーポッターや、誰かの私物を寄付したような本・それに、文庫本・・・
おそらく、図書館引越しの前から教室にあった本がそのまま学級文庫として未登録のまま存在しているのでした。その学級文庫を各学期に隣のクラスに移動させることで,回転させているみたいでした。
また、先生の話を伺っていると、図書館で廃棄扱いにした本を学級文庫に回すとか・・・
その辺のことがきちんとわかっていなかったということに、いまさらながら気が付きました。
廃棄扱いにする本を生徒が読むだろうか?というのがひとつの疑問。
きちんと登録されていた状態で、学級文庫に移動させた方がいいのではないか?
図書館に複数ある本は、新しい本でも学級文庫にすることで、少しでも子どもの手にとってもらえるんじゃないか?と、思ったりしています。
他の学校ではどういうシステムになっているのだろう??? 

ボランティア

今日は仕事の日ではないのだけれど、ボランティアさんが来る日なので、色々と伝えたい事もあって、お昼から学校へ出かけた。
昼休み・・・誰もいない??
どうも『給食試食会」があって、そちらにいっているようだ。
そのうち、生徒たちが図書館に集まってきた。あれ、当番の2年生は、まだスキー教室から帰ってきていない。まあいいか、代わりにカウンターの店番をすることにした。
そこへ、1年の男子図書委員がやってきて、「なにかてつだうことありますか?」と声をかけてくれた。自分の当番ではないのだけれど、手伝ってくれるという気持ちに感激!
実は先週の当番の時には、女子が手伝ってくれていて、なんとなく気後れした様子でウロウロとしていたのだった。今までは、図書カウンターで貸し出しをするのが委員の仕事で、それ以外は本を読んでいるケースが多かったのだけれど、側で私がラベルを貼り代えたりしているのを見た彼が、自分から手伝いを申し出てくれた、最初の生徒なのでした。
せっかくの申し出なので、作業をお願いしました。こうして、生徒も一緒に図書館整理に加わってもらうことで、少しずつ本や図書館を身近に感じて、もらえるといいなとおもいます。
さて今日の目的は分類ラベルの入力
今、私はKIHARAの図書ラベル3段60663を使っている。パソコンでプリントできるシートだ。
テンプレートもあるので、そこに直接入力していたのですが・・・どうも、書き換えがめんどくさい。白紙から書いても、いちいちフォントを変えるのも手間だし。で、やっぱり、「ラベルへの差込印刷」がいいのでは?と思い立って、試してみたのだった。
エクセルに「分類・かな・番号」のデータを入力。これはコピーもオートフィルも使えるので、入力も編集もラクラク。後は保存して、ワードに設定した図書ラベルに新しいデータを差し込んで更新すれば(ボタンひとつで)ラベル入力終了!
あまりに、ラクラクなので、ボランティアさんにも伝授しよう!!といそいそと出かけたのでした。
便利な技や、有効な情報はみんなで共有しなくっちゃ!

今回の新着図書は…

書     名     著    者
14歳からの哲学         池田 晶子
五体不満足            乙武 洋匡
みみずのカーロ          今泉 みね子
シマが基地になった日      真鍋 和子
センス・オブ・ワンダー      レイチェル・カーソン
オウエンとムゼイ        イザベラ・ハトコフ 他
アリになったカメラマン      栗林 慧
一九四一 黄色い蝶       岩崎 京子
4TEEN               石田 衣良
鬼の橋               伊藤 遊
夜のピクニック           恩田 陸
魔の海に炎たつ          岡崎 ひでたか
削除ボーイズ0326        方波見 大志
せいかいいち うつくしい ぼくの村   小林 豊
一瞬の風になれ 1・2・3・     佐藤 多佳子
けがづの子              鈴木 喜代春
空はつながっている        日本児童文学者協会
扉を開けて             日本児童文学者協会
まぼろしの犬            日本児童文学者協会
宇宙のみなしご           森 絵都
DIVE!! 1・2・3・4       森 絵都
おとなになれなかった弟たちに・・・・・        米倉 斉加年
走れ、走って逃げろ          ウーリー・オルレブ
ラスト・ドッグ              ダニエル/アーランハフト
リトル・トリー              フォレスト・カーター
穴 HOLES              ルイス・サッカー
秘密の道をぬけて           ロニー・ショッター
呪われた 首環の物語         ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
モギ ちいさな焼きもの師      リンダ・スパーク
EGR3                 ヘレン・フォックス
彼の手は語りつぐ           パトリシア・ポラッコ
ベルリン1919             クラウス・コルドン
魔法の声                コルネーリア・フンケ
炎の謎                  ヘニング・マンケル
星の王子さま              サン=テグジュペリ
サトウキビ畑のカニア         フレデリック・ピション
二年間の休暇             J ・ベルヌ

新着図書

今日は、私立高校推薦入試の日です。なので、いつも昼休みになるとドヤドヤと集まってくる3年男子がいない!!その上、2年生がスキー教室に出かけているので静寂というか・・・寂しいくらいのお昼休みでした。
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先週、新着図書を配架した。それに伴って、新着本の紹介を図書委員会だよりに書いた。
新着図書コーナーに、並べただけでは、なかなか手にとってもらえないかもしれないので、紹介文を本(5冊分)のそばに掲示してみました。
さっそく『一瞬の風になれ』が貸し出されました。o(^◇^)o
ところが、18日にアドバイザーの先生の「本の紹介は、もっと大きな字で、短くまとめた方がいい」と助言を受けたので、さらに、5冊・短めのキャッチコピーを考えて「紹介カード」を作ってみたのでした。
どうかな?興味を持ってくれるかな?
それにしても、「紹介カード」を書くためには、読んでみなくちゃ書けないわけで・・・
短い読み物なら、いいけど、長編のものは大変です。
さて、マンガのコーナーを整理していたら、手塚治虫コレクションの中に「どろろ」が入っているのを発見!ちょうど映画にもなったことだし・・・
「映画『どろろ』の原作はこれだ!!」というキャッチコピーもつけてみました。
できれば、新着本以外にも、紹介カードとかつけてみたいと思うのだけど・・・あれもこれも、やりたいことは思いつくのだけど。時間が足りない。

図書委員会

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昨日、ヘレナさんのブログでステキなディスプレイのヒントをいっぱいいただいたので、ちょっとまねをしてポスターや雪の結晶など、家で内職をして持参した。
さっそく、ポスターを貼り、冬の絵本のブックカバーを箱の中から探し出し、貼り付けた。
『冬の本』コーナーを作ったので、絵本を立てて並べてみたのだが、大きな絵本ばかりだと、圧迫感も大きく、後ろの方が見えにくい。なので、絵本コーナーの一番目立つところに数冊を並べた。
『冬の本』コーナーには、絵本の一部と、冬の星座などを並べ、空いたところに雪の結晶の切り絵を置くいた。
本を立てるものがないので、ブックエンドに立てかけてみたのだが、いまいち。こんど購入希望を出しておこう。
昼休みや、放課後、委員会時には、「あ!これうちにあるよ。」と、しばし子ども時代の話をする生徒。「『あらしのよる』にじゃなくて、『ふぶきのあした』なんだ・・・」と手に取る子。「この星座の本かりてもいい?」と思い思いに冬を楽しむ。
図書委員会に来た先生も、「借りてもいいですか?」
どうぞどうぞ、あれこれ悩んで、『雪女』『ふゆじたくのおみせ』を借りていった。
さっそく、空席ができたけれども、生徒たちが捜してくれた読み物を置くことにした。
「ダレンシャン3 バンパイア・クリスマス」あら、こんなところにクリスマスの本。確かに冬だ・・・
「ローワンと白い魔物」5 これはまさに冬。あと、「ライオンと魔女」があるわね
『冬の本』をみて、手にとって話題が広がったり、するのはとっても嬉しい。そして、生徒たちの情報力も頼りにしたいです。しかし、写真にとって見ると、全然ダメだなぁ・・・まだまだ改良の余地アリ。
さて、図書委員が一堂に集まるこののチャンス。ふだん手をつけられない、マンガコーナーのラベル貼りを準備して、いっせいに作業をお願いした。24人の手があると、あっという間に終わってしまう。みんなどうもありがとう!・・・またお願いします。ね!

オウエンとムゼイ

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昨年、図書購入の時にリクエストして購入してもらった本の一部が届いた。
インド沖の地震による津波の被害によって、群からはぐれ、一人ぼっちになってしまったカバの赤ちゃん。サンゴ礁の海に取り残されたカバは人を恐れて暴れてしまうが、多くの人の努力によって助け出され、オウエンと名づけられた。群に戻すことができない、人にもなつかないオウエンは、自然動物園に保護され、そこにいた130歳のカメのムゼイにピッタリと寄り添うようになった。
最初は、オウエンを避けていたカメのムゼイだが、次第に行動を共にするようになる。
「カバとカメ」全く相容れないと思われる動物の間に生まれた信頼関係がとても心温まる。
本には書かれていないけれど、カメのムゼイはカバかあるいは他の動物から危害を受けて甲羅を傷つけられたことがあって、他の動物に近づいたり、一緒に群れを成すことはなかったという。それでも、自分を親と思うのか、寄り添って来るカバの子供が、自分に危害を加えないということがわかったのか?
130歳を越えるカメにも変化が現れるところが、驚きであり、信じがたく、だからなおさら幸せな気持ちになる。
ページ数は多くないけれど、アフリカの自然とオウエンとムゼイの寄り添う写真がとてもステキだ。
生徒たちにお勧めしたい1冊。

14歳とタウタウさん

tautau.JPG作・絵:梅田敏作/佳子
出版:ポプラ社
初版:1998.12.01
きのう、学校図書館から借りてきた「14歳とタウタウさん」これ、写真ではわからないけれどかなり大きい本で、25×25で厚みが2.5cm以上ある。何より重い・・・
何でこんな本を借りてきたかというと、じゃまだったから・・・
この本、書架に並べると913のウ。まわり本と比べると、一冊だけ飛び出している。なので、整理するたびに気になっていたのだ「じゃまだなぁ~」どんな本なんだろう?タウタウさんてどこの国の人だ???
そして昨日、書棚の奥行きを調節したために、この本だけはどうしても飛び出してしまう。とりあえず、取り除いて・・・ページをめくってみたら・・・なんか、よさそうな本。思い切って借りて帰って来たのだった。
14歳・父親の家出・いじめ・爆発した自分。自らのの力ではどうすることもできないことばかりの生活。学校に行きたい、友だちに会いたい。だけど、社会の風は冷たい。学校をやめても、このままでいいのか?と迷う。
味方になってくれる人・足を引っ張り・頭を叩き引き摺り下ろそうとする人・人は誰でも、耐え難い辛いことを抱えているのだった。それに耐えているか?耐え切れず、まわりに当り散らすか?逃げだすか?
14歳の自分はどうするか?
1ページを読むと、隣ページの板に描かれた絵に引き込まれる。選ばれた言葉の行間を、板の木目と描かれた絵が埋める。板のもつ色・木目・節・傷・傷の下に現れた下地・切り取られたパーツ。この板が、少年の心象風景を良く伝えている。描かれた絵のタッチ、クレヨンで水彩で、貼り絵・・・
299ページの半分が絵だけれど、この絵がなくてはおそらく、思いの半分しか伝わらないだろう。この本は無駄に大きいわけじゃない、この大きさでなくては描けない、伝えられない内容があるのだった。
大きいというだけで、「じゃまもの扱い」してしまって、申し訳ない。
さて、この本どうやって配架しよう?

図書館 初出勤

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今日は始業式・2007年初めての勤務。まずは掃除機をかけて、まだクリスマスのディスプレイが並んでいる台を片付け、クロスも、ブルーに替え気分一新!今年最初ののテーマは「冬・雪」にしてみた。
実は、「いのしし」も考えて、nora-takaさんのブログからメモして出かけてみたのだが・・・
なかった・・唯一あったのは、椋鳩十「山の民とイノシシ-ノンフィクション・ブックス-」
という訳で、断念。
「冬・雪」今日はとりあえず、絵本をピックアップ。
「雪女」の日本語と英語バージョン。宮沢賢治「雪渡り」「水仙月の四日」
「ごんぎつね」「やまはゆきはら」「スノーマン」「ふゆじたくのおみせ」そして「ふぶきのあした」これは「あらしのよるに」のシリーズね。
しかし、このテーマの絵本、ほとんどブルー系。
次は読み物や、理系の本も探してみよう。
今日は、Yoshikoさんに教えてもらった「代本板」を棚の奥に入れる作業をしました。ウーン!3枚重ねてというのがなかなかいい感じ!ダンボールが4個くらいあったから、ボチボチ作業を進めていく予定。この板、ボランティアさんが「捨てられないし~何か使えないかしら~」といっていたものなので、さっそく教えてあげました。
その後は去年から引き続き、日本の古典文学を、タイトル別に分類しなおす作業。
そして、古典には全て紫のシールを貼った。いままでは、もともとの作者「源氏物語」なら紫式部のMだったり、円地文子のE・だったり、マチマチだったのをタイトルの「ゲ」にまとめることによって、源氏物語が一ヶ所にまとまるようになった。これなら、生徒たちが探しやすいと思うのだ。
2学期の終わりに注文していた、図書の一部が届いていたので、そのディスプレイも考えなくちゃいけないし、まだまだ仕事は山のようにあるな~
次回は図書委員さんたちに手伝ってもらう作業の準備も考えて手伝ってもらわなくちゃ。

ウルトラ・ダラー

ultradollar.JPG著者:手嶋龍一
出版:新潮社
初版:2006.03.01.
紹介:100ドル札の精巧な偽札:ウルトラ・ダラーが見つかった。そのルートは?偽札を作っているのはどこか?イギリスBBCに姿を隠したインテリジェンス(スパイ)がアメリカのシークレット・サービスの手となって、その真実を追う。
長い年月をかけた、用意周到な計画。モスクワ・ワシントン・東京・北海道・パリ…と世界中を駆けめぐるインテリジェンスとウルトラ・ダラー。
「日本人拉致」「9.11」「金正男とディズニーランド」実際に起きた、様々な事件をバックに外交と情報・技術が流出して行く…
そして、そしてその真の目的は?
なかなか、読み応えのある本でした。政治や外交に疎い私にとっては、これって、本当にあったこと?と思ってしまうほど…著者が「NHK前ワシントン支局長」というくらいだし。
年末に一度読んで、年が明けてから、出てくる地名や建物を世界地図(主要都市の細かい市街地図が載っているもの)で確認しながら再読したので、さらに楽しめた。
ウルトラ・ダラーだけでなく、その周りの女性たち、そしてその過去と現在も全てがかかわりあって、読み物としてとても面白かった。