著者:天童荒太
出版:新潮文庫
初版:2004.05.01.
紹介:孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。
一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。
さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人々。緊迫の第4部。(裏表紙より引用)
コメント:
著者:天童荒太
出版:新潮文庫
初版:2004.04.01.
紹介:ピエロ。凌介は、生徒たちからそう呼ばれていたのだという。ふたつの事件を経て虚無に閉ざされていた彼の心に変化が訪れていた。
ピエロ。馬見原は今そう見えるだろう。冬島母子と全身全霊で守っているにもかかわらず、妻や娘との関係は歪んだままだから。
またひとつの家族が失われ、哀しみの残響が世界を満たす。愛という言葉の持つさまざまな貌と、かすかに見える希望を描く、第3部。(裏表紙より引用)
コメント:
著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2002.05.08.
紹介:土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で、奇妙な状態の死体が発見される。
一方、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていた。
数学者小田原長治の示唆で事件のなぞに迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われる。
前人未到の宇宙密室!(裏表紙より引用)
コメント:
著者:重松清
出版:角川書店
初版:2003.08.01.
紹介:ハマとオキ。田舎の小さな村での反目しあう地域。そんな中で身内から犯罪者が出たら?
崩壊してゆく家庭・地域学校にもにも居場所をなくし・・・村を捨て逃げていくその先に、身を潜めてもそこに居場所は見つけられるのか?
教会の神父と・ともだちのエリと・アカネ・・・誰もが自分の力では逃れられない宿命を背負って、生きている。
コメント:
著者:天童荒太
出版:新潮文庫
初版:2004.03.01.
紹介:あの日の光景を振り払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。
游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。
亜衣は心の拠り所を失い、摂食障害から抜け出せずにいる。
平穏な日々は既に終わりを告げていた。そして、麻生家の事件を捜査していた馬見原は、男がふたたび野に放たれたことを知る。自らの手で家庭を崩壊した油井善博が─。(裏表紙より引用)
コメント:何もなく普通に生活しているように見える人々。しかし、その中に隠された家庭の中には様々な問題を抱え込んでいる。
親子・夫婦の虐待。老人介護、離婚、家庭崩壊・・・・。崩壊した家庭に生まれ育った子供は、もう立ち直ることはできないのか?
経済的社会的に恵まれているといわれている日本で、様々な問題や悩みを抱えて生きている子供たちと、戦争や貧困によって、死んでいく子供たちと、いったいどちらが幸せで、どちらが不幸だというのか・・・。
著者:村上龍
出版:集英社
初版:2004.04.30.
紹介:1969年、安保闘争で東大は入試を中止した、そして、その年僕は高3になった。
九州の端っこで、僕は学生運動とは関係なくバリケードをつくり、フェスティバルを開催した。僕の恋と、童貞のために・・・?
コメント:1969年私はまだ小学生だった。安保闘争も学生運動もテレビの中の出来事だった。
ハチャメチャだったけど、ピュアな高校生?あのころを懐かしく思い出せるのは、幸せな証拠だ。
言葉が、方言じゃなかったら、もっとスラスラ読めると思うなぁ。
著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2005.05.07.
紹介:飛び降り自殺とされた男性死体の額には「θ」と描かれていた。半月後には手のひらに同じマークのある女性の死体が。
さらに、その後発見された複数の転落死体に印されていた「θ」。自殺?連続殺人?「θ」の意味するものは?
N大病院に勤める旧友、反町愛から事件の情報を得た西之園萌絵らの推理は……。
好調Gシリーズ第2弾!(裏表紙より引用)
コメント:Gシリーズ。新しいシリーズかと思えば、萌絵ちゃんは健在だ。
それどころか、保呂草やら、真賀田四季の影もちらほらしている。
森博嗣は、この世界をどこまで広げるつもりなんだろう?
著者:村山由佳
出版:集英社
初版:2004.05.29.
紹介:引越ししたことを、星野りつ子に知られてしまった!
誰も傷つけたくなくて、二人の関係を守りたくて、いろんなことを秘密にしてきた。
そんなやり方が、破綻してきてるんじゃないか?
落ち込む僕に、叔母が追い討ちをかけた。「かれんと付き合ってるって、本当?」
僕の頭は真っ白になり・・・・。(引用)
コメント:二人の展開は、なかなか進まない・・・?
二人のこれからと、かれんの将来。彼女のやりたいことを応援することと自分の気持ちとの間で悩む勝利。
ゆっくりゆっくり進んでいくこのストーリーに、少々イライラしたりして、ダメかなぁ
著者:島本理生
出版:講談社
初版:2004.01.30.
紹介:終わったはずの恋、相手を救おうとして引きずり込まれ深く傷ついてしまう。まるで、
深い森に入り込んでしまったように・・・
そんな森か救おうと、心配してくれる友だち・家族。
コメント:傷ついたり、困ったり、悩んだり、そんなときに助けてくれる人が側にいてくれれば、話を聞いてくれるだけでも、抱きしめてくれるだけでも…。
傷つくことを恐れていては何も始まらないかもしれない。
著者:松久淳 田中渉
出版:かまくら春秋社
初版:2000.12.31.
紹介:大学の4年間はあっという間に過ぎ、しかもやりたいことも見つからない「さとし」20社近く受けた就職試験も採用通知は来ない。
そんな時、ふとしたきっかけで「天国の本屋」でバイトをすることになる。
今まで気づかなかった本とのかかわり、忘れていた朗読。人に認められ求められる喜びに気づく。
だけど、「ユイ」だけは姿を消してしまう・・・。「ユイ」が現世に残してきた思いは?
コメント:「ろけっとこざる」「泣いた赤おに」どちらも懐かしい本だが「ナルニア国ものがたり7・さいごの戦い」が出てきて、久しぶりにこの本を読んでみたくなった。