著者:加納朋子
出版:東京創元社
初版:2004.05.28.
紹介:クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワードは「謎」。駒子シリーズ第3作。
駒子が瀬尾さんに持ち込んだ「謎」は、大量の手紙の束。その手紙の中に隠れている謎は?
そして、「バックスペース」は、「スペース」で生まれた「謎」の手紙の行間で書かれなかった、もうひとつの物語。
コメント:待望の駒子さんシリーズ。駒子と瀬尾さんの二人の展開も気になるが、「スペース」の謎も「バックスペース」も面白い。
久々に「ななつのこ」と「魔法飛行」を再読してみたくなった。
著者:森博嗣
出版:光文社
初版:2003.10.25.
紹介:「暴走族」ならぬ「暴音族」「暴振族」「暴笑族」壮大なる悪戯の組織「ZOKU」が考え出す次の悪戯は?そして彼らの企みを阻止しようとする「TAI」は、真っ白な電車で一日中線路の上を移動している?
その首謀者は子供のころからの遊び仲間だった黒古葉善蔵と木曽川大安。久しぶりに会った二人がそれぞれの立場を入れ替わることにしたら・・・
巻末にはZOKU、TAIの専用機空想図を掲載。
コメント:森博嗣が悪戯を考えたら、こんなふうになる。凡人にはなかなか思いつかない発想の数々。
著者:宮部みゆき
出版:PHP研究所
初版:2002.03.29.
紹介:江戸・深川の料理屋ふね屋のひとり娘・おりんには、なぜかその家に住む亡者たちの姿が見えるのだった。
開店早々の座敷に化け物が現われた。その騒動の真相を探るうち恐ろしい過去の事件が浮かび上がる!
コメント:おりんと成仏できない霊の交流。なぜ自分だけ亡者の姿が見えるのか?彼らを成仏させたいと思うのは、「ふね屋」のためなのか?それとも、死んでもさ迷い続ける亡者のためなのか?
殺されたものも生きているものも心にあるものが、その姿に現れる。
おりんちゃんがんばれ!ひゅーひゅー!という感じです。
著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2004.04.27.
紹介:夏休みの宿題で、なんで日記を書かなくてはいけないんだろう?毎日日記に書くようなことがおきるわけでもない。
そんな夏休みに入る前のある日、僕の目の前に伯爵は現れた。真っ黒な服装で夏なのに長袖、ひげを生やしていた。
そして・・・僕の友達が姿を消した。
コメント:この本は「児童書」に分類されていた。確かに、漢字にルビが振ってある。
著者:森博嗣
出版:メディアファクトリー
初版:2002.07.27.
紹介:とある国立大学の理工学部で、次々と事件が起こる。
教授・助教授・助手・アルバイト・司書、それぞれの立場で状況が語られていく。さて事件の真相は?
コメント:形式は違うけど、森博嗣流。誰が犯人なのか?誰が被害者なのか?動機は?
サクサク読めます。
著者:森博嗣
出版:中央公論新社
初版:2004.06.25.
紹介:空で 生きているわけではない。空の底に沈んでいる。
ここで生きているんだ。
「スカイ・クロア」のクサナギの物語。憧れで目標であるティーチャへの思い。それは、パイロットとしての才能なのか?それとも、永遠の子供キルドレからみた「大人の男」への思いなのか?
クサナギの秘密が解き明かされた。
コメント:戦闘機のシーンが詳細に描かれている。もちろん私には良くわからないが、森博嗣って飛行機が好きなんだな…と、感じる作品。
エピローグの部分がなかなか素敵。「スカイクロラ」とセットで読まなきゃ!
著者:光原百合
出版:双葉社
初版:2002.08.30.
紹介:十八の夏:浪人生活が始まった春。僕は彼女と同じアパートに部屋を借りることにした。彼女の部屋には朝顔の種がまかれた4つの鉢が並んでいた。
ささやかな奇跡:妻を亡くし移り住んだ街で、出会った人。彼女の部屋は「便所のにおいがしたで」と息子は言った。
兄貴の純情:自由奔放に生きている兄と、その反動で、律儀にまじめな息子を演じている僕。そんな兄貴が恋をした。
イノセント・ディズ:家族ぐるみで付き合っていた仲の良い二つの夫婦に子供がいた。子供たちは兄妹のようになついていた。久しぶりに会った娘史香は独りぼっちになっていた。両親も兄のように慕っていた崇ももうこの世にはいなかった。
コメント:花をモチーフにした4つのミステリー。「ささやかな奇跡」はほのぼのと心温まるお話で好きです。
著者:松久淳 田中渉
出版:木楽舎
初版:2002.03.28.
紹介:ハワイへ婚前旅行に旅立つイズミの前に、アロハシャツを着て髭を生やした初老の男が現れた。「この人、結婚詐欺師ですよ」。
詐欺に失敗したイズミが依頼されたのは、立ち退きを拒否する由緒ある屋敷でのヘルパーの仕事だった。そこに住むのは陰険そうなジジイとその息子。イズミは高報酬を手に入れることができるのか?
コメント:自分の幼いころの父親の記憶・忘れてきた絵本・露草の染料
頑ななおじいさんの気持ちが「朗読」によってほぐれてくる。
著者:キム・ウニ ユン・ウンギョン
出版:日本放送出版協会
初版:2003.06.25.
紹介:切ない初恋の記憶、胸に刻まれた消えない思い出。
でも、もうこの世にいないはずの初恋の人に、突然出会ってしまったら…。
コメント:あまりにも騒がれすぎて、テレビを見る気になれなかった「冬ソナ」純愛なのか?はたまた略奪愛か?とイメージはふくらみ、また、なんでこんなに人気が出たんだろう?とそれも気にはなっていた。
出生の秘密・記憶喪失・2度の交通事故・そして、失明・・・これでもか!?というほどの悲劇が主人公を襲う。そして、強い貞操観念。
なんとなく、日本女性が惹かれる理由がわかったような気がする。
著者:森博嗣
出版:中央公論新社
初版:2002.10.15.
紹介:僕は戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。二人の人間の命を消したのと同じ指で、ボウリングもすれば、ハンバーガーでも食べる。戦争を仕事にしなくては生きられない子供たちの寓話。(表紙扉より引用)
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