著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2004.04.27.
紹介:夏休みの宿題で、なんで日記を書かなくてはいけないんだろう?毎日日記に書くようなことがおきるわけでもない。
そんな夏休みに入る前のある日、僕の目の前に伯爵は現れた。真っ黒な服装で夏なのに長袖、ひげを生やしていた。
そして・・・僕の友達が姿を消した。
コメント:この本は「児童書」に分類されていた。確かに、漢字にルビが振ってある。
著者:森博嗣
出版:メディアファクトリー
初版:2002.07.27.
紹介:とある国立大学の理工学部で、次々と事件が起こる。
教授・助教授・助手・アルバイト・司書、それぞれの立場で状況が語られていく。さて事件の真相は?
コメント:形式は違うけど、森博嗣流。誰が犯人なのか?誰が被害者なのか?動機は?
サクサク読めます。
著者:森博嗣
出版:中央公論新社
初版:2004.06.25.
紹介:空で 生きているわけではない。空の底に沈んでいる。
ここで生きているんだ。
「スカイ・クロア」のクサナギの物語。憧れで目標であるティーチャへの思い。それは、パイロットとしての才能なのか?それとも、永遠の子供キルドレからみた「大人の男」への思いなのか?
クサナギの秘密が解き明かされた。
コメント:戦闘機のシーンが詳細に描かれている。もちろん私には良くわからないが、森博嗣って飛行機が好きなんだな…と、感じる作品。
エピローグの部分がなかなか素敵。「スカイクロラ」とセットで読まなきゃ!
著者:光原百合
出版:双葉社
初版:2002.08.30.
紹介:十八の夏:浪人生活が始まった春。僕は彼女と同じアパートに部屋を借りることにした。彼女の部屋には朝顔の種がまかれた4つの鉢が並んでいた。
ささやかな奇跡:妻を亡くし移り住んだ街で、出会った人。彼女の部屋は「便所のにおいがしたで」と息子は言った。
兄貴の純情:自由奔放に生きている兄と、その反動で、律儀にまじめな息子を演じている僕。そんな兄貴が恋をした。
イノセント・ディズ:家族ぐるみで付き合っていた仲の良い二つの夫婦に子供がいた。子供たちは兄妹のようになついていた。久しぶりに会った娘史香は独りぼっちになっていた。両親も兄のように慕っていた崇ももうこの世にはいなかった。
コメント:花をモチーフにした4つのミステリー。「ささやかな奇跡」はほのぼのと心温まるお話で好きです。
著者:松久淳 田中渉
出版:木楽舎
初版:2002.03.28.
紹介:ハワイへ婚前旅行に旅立つイズミの前に、アロハシャツを着て髭を生やした初老の男が現れた。「この人、結婚詐欺師ですよ」。
詐欺に失敗したイズミが依頼されたのは、立ち退きを拒否する由緒ある屋敷でのヘルパーの仕事だった。そこに住むのは陰険そうなジジイとその息子。イズミは高報酬を手に入れることができるのか?
コメント:自分の幼いころの父親の記憶・忘れてきた絵本・露草の染料
頑ななおじいさんの気持ちが「朗読」によってほぐれてくる。
著者:キム・ウニ ユン・ウンギョン
出版:日本放送出版協会
初版:2003.06.25.
紹介:切ない初恋の記憶、胸に刻まれた消えない思い出。
でも、もうこの世にいないはずの初恋の人に、突然出会ってしまったら…。
コメント:あまりにも騒がれすぎて、テレビを見る気になれなかった「冬ソナ」純愛なのか?はたまた略奪愛か?とイメージはふくらみ、また、なんでこんなに人気が出たんだろう?とそれも気にはなっていた。
出生の秘密・記憶喪失・2度の交通事故・そして、失明・・・これでもか!?というほどの悲劇が主人公を襲う。そして、強い貞操観念。
なんとなく、日本女性が惹かれる理由がわかったような気がする。
著者:森博嗣
出版:中央公論新社
初版:2002.10.15.
紹介:僕は戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。二人の人間の命を消したのと同じ指で、ボウリングもすれば、ハンバーガーでも食べる。戦争を仕事にしなくては生きられない子供たちの寓話。(表紙扉より引用)
コメント:
著者:金子満雄
出版:海竜社
初版:2003.10.10.
紹介:目次の紹介
・痴呆は生き方の総決算である・早期痴呆は先手必勝で必ず治る・ここまで進んだボケ診断法、最前線・ボケはなぜ起こるのか?・ボケない鍵は感性にあり・生き方を変えればボケは必ず治る・ボケはどこまで進行しているのか・家族でできるボケ回復
①親子で、夫婦で早朝散歩②遊び(音楽 トランプゲーム 囲碁将棋 趣味)③家庭の団らん
コメント:確かに、こんな生活をしてたらあっという間にボケてしまうのだと、納得させられました。同じ家に暮らしていても、実際は「独居老人」と同じだったりするわけで、いろいろと反省させられる点も多く、もしも今からでもできることがあれば、ボケが回復しなくても少なくとも今以上に悪い状況にならないように、意識を変えていきたいと切実に思った。
モブノリオ氏の「介護入門」と共に、手元に起きたいと思う一冊です。
著者:熊谷達也
出版:文藝春秋
初版:2004.01.30.
紹介:大正年間、身分違いの恋から故郷を追われたマタギの青年、炭鉱の渡り鉱夫となっても、マタギの血が騒ぐ。新しい村に受け入れてもらうための条件とは?松橋富治の波乱の人生を描く。
奔放に生きてきた富治を巨大熊に向かわせたものは何か。自然に対する畏敬の念あふれる雄大な物語。
コメント:「大正時代・マタギ」という、私にとってなじみも興味関心もほとんどない設定の物語だったので、読み始めは最後まで読み通せるか多少不安だったのだが、そんな懸念はまったく必要なく、20ページを過ぎた頃からはどんどんマタギの世界に引き込まれてしまった。
マタギだけでなく、文枝とのこと、炭鉱での小太郎との出会い、新しい村での生活と狩猟組。そして一人で立ち向かった山の神様と巨大熊・・・
読み終わったときにはなんともいえない深い感動が私を捉えた。
著者:金子満雄
出版:角川文庫
初版:2003.02.25.
紹介:”ボケるボケないは、それまでの生き方、ライフスタイルが左右する!”
同じように歳をとって、どうしてボケる人とボケない人がいるのか。
老人性痴呆は生活習慣病、とする著者の長年医療現場での経験に基づいた“ボケないための秘訣”には、よりよい人生を生きるためのポジティブなヒントがいっぱい。
「家族の愛がボケを救う」「恋をする人はボケないが、浮気をする人はボケる」「要注意!こんな働き方、こんな趣味」など、具体的かつユニークな実例が並ぶ医療エッセイ集。
コメント:歳をとってボケるのは、避けられない仕方のない部分があると思っていたが、そうではなくて、その人の生き方やライフスタイル・あるいはそばにいる家族の影響がとても重要であるらしい。
自分がボケないためにどうしたらいいのか、いろいろと考えさせられた。