著者:阿部和重
出版:講談社
初版:2005.02.01.
紹介:離婚して娘と会うことを禁じられた男。最愛の娘への倒錯した愛の形は、カメラの中に納められていた。
少女への興味・関心…仕事を失い、田舎に戻った男を待ち受けていたのは、小学校でも演劇の演出だった。そこで出会った、二人の少女の真剣なまなざし。「二人の最後の記念の芝居をしたい」二人は、なぜ「最後」にこだわるのか…
(第132回芥川賞受賞作)
コメント:父親が娘をそういう写真の対象としてとらえるという事が、どうも、気持ち悪いのだが、決してありえないことではないのだろう。そしてそのかなり自分本位な愛情表現に気づかないというところがまた恐ろしい。途中で本を投げ出したくなるほどだ。
けれど、「神町」で出合った少女たちを救いたいと思った彼が、娘を失った彼ならではの方法で彼女たちに生きるための細いロープを投げかけている。そこで彼自身も救われるのだ。
著者:群ようこ
出版:集英社文庫
初版:2004.05.25.
紹介:着物は大好きだけど、あくまでも「非日用着」だった著者が、1年365日きもので過ごすという試みに挑戦。ところが、思わぬ所から冷えて風邪を引いたり、針仕事の大変さに目を回したり、失敗と試行錯誤と発見の繰り返し。 生活形態も変わり、愛猫も目をパチクリ。
働き者の「昭和のおかあさん」を目指して奮闘した1年間。写真やイラストも充実、きもの生活のガイドとしても役立つ、傑作日記エッセイ。
(裏表紙より引用)
コメント:きものを着たいなぁ。と思っても、なかなか実現は難しい。そうそう、結婚当初は、子供が大きくなったらきものを着たいと思っていたのに・・・でもまあ、無理しないで、少しずつきものを着る機会を増やしていけばいいかなぁ。と思える一冊です。
著者:大泉睦子
出版:文化出版局
初版:2004.03.02.
紹介:私のバッグは帯地を使っていますが、特殊なものではなく、通勤や買い物など、日々の暮らしに溶け込むようなバッグです。
帯地の持つ色合い、織りの美しさ、丈夫さ、着物時の多彩な色や柄、素材のよさ、その三つの出会いがあってこの本ができました。─大泉睦子(扉より引用)
コメント:着物を着たい・・・でも、バッグがない・・・。帯地のバッグはなかなか面白そう。
著者:寺西恵里子
出版:PHP研究所
初版:2003.11.10.
紹介:昔の人達が代々大切にしてきた着物
その想いを新しい時代に繋いでいく
汚れや傷で着物として着られなくなっても
ちょっとした工夫やアイデアで生活の中によみがえる
手作りにはそんな不思議な力があります。
そして、着物に想いを巡らせながらそこから何かが始まります。
リサイクルにはものを大切にする優しさがあります。そして、工夫する楽しさがあります。
古い着物が教えてくれるもの、それを伝えたくて
(扉より引用)
コメント:
著者:原由美子
出版:文化出版局
初版:2003.02.16.
紹介:日本人にはきものが似合うと信じています。何よりの利点は、洋服では決して考えられないような総柄の染めのきものも着こなしてしまえること。色についても、少し派手でも反対に地味でも帯、帯揚げ、帯締めの色などで、自分の肌や雰囲気にしっくりなじませることができます。
最初からかまえて、よそゆきに着ようとはせずに小紋や紬、それに木綿のひとえなど、比較的気楽なきものと帯の組み合わせを楽しみながら着てください。少しでも早くきものになじむには、日常的に着るのがいちばんです。(扉より引用)
コメント:きものと帯・小物の合わせ方など、見ていて楽しいです。正装というよりは気楽な街着を着こなしたい。
著者:木口屋芳子
出版:成美堂出版
初版:2002.12.20.
紹介:きものの世界には、着ていく場所や目的に応じて、きものの種類や小物あわせなどのルールがあります。
本書では、はじめてきものを着る方にもわかりやすいように、TPO別にコーディネイト例を紹介しました。着付けや帯結びも、詳しいプロセスつきで説明しているので、かんたんに着ることができるでしょう。
可愛らしい小物選びや、衿元や帯まわりの色合わせ…。きものを着る楽しみは無限に広がります。自分の好みとセンスをいかして、コーディネイトしてみましょう。(扉より引用)
コメント:
著者:NHK出版編
出版:日本放送出版協会
初版:2002.12.20.
紹介:自分できものが着られるようになると、着物への興味がますます沸いてきます。
きものにはたくさんの種類がありますが、着方は基本的にすべて同じです。
帯結びも、一重 セ鼓がマスターできたら、もう安心。どうしても無理なら、付け帯にすることもできます。
きものは特別の日だけのものではありません。食事会や買い物、観劇やコンサートなど、ふだんの暮らしの中でこそ、日常着としてきものをもっと楽しみましょう。(扉より引用)
コメント:
著者:婦人生活家庭シリーズ
出版:婦人生活社
初版:1997.12.05.
紹介:豪華な振袖用から浴衣の文庫結びまで181種
コメント:
著者:瀬尾まいこ
出版:マガジンハウス
初版:2003.12.18.
紹介:バレーボールが正義だった自分が、人を自殺に追い込んでしまった。
バレーボールからも離れ、住んでいる町からも遠く離れた土地で高校の講師を始めたが、待っていたのは退屈な授業と文芸部の顧問という仕事だった。たった一人の部員と図書館で過ごした1年間は・・・
コメント:図書館好きの私がタイトルから想像するものとは、ちょっと趣向の違う話でした。
でも、高校生である一人の部員と接することによって、同じ傷を持っていた主人公が図書館を通して少しづつ解放されていくのは、嬉しい展開だった。
とくに若いときには、絶対的な自信を持っていたことが、ある日打ち砕かれて自分を見失ってしまったりしがちだ。逃げ出したり、殻にこもったり、でも時の流れとほんの少しのキッカケで何かが変わっていくかもしれない…。
著者:三浦しをん
出版:新潮社
初版:2004.05.25.
紹介:彼=歴史学者・村川は間接的に語られる。
中傷の手紙の差出人を捜すことを命じられた彼の助手。彼に妻を寝取られた夫。彼に置き去りにされた息子。彼と手紙を交わす義理の娘の調査を依頼された探偵。彼の娘の婚約者によって…
語られているのは「彼」ではない。「彼」と接触を持つ女たちを通して「彼」が浮かび上がる。
コメント:ここに書き出してみて気づいたのは、「語っている私」はみんな男たちだった。
ここで語られている「彼」は、さして魅力的とも思えない。なのに周りの人間が絡めとられるように人間関係を壊していくように見えるのはなんでだろう。