電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ

densi.jpg著者:石田衣良
出版:文春文庫
初版:2005.09.10.
紹介:
「ワルツ・フォー・ベビー」通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手。誰もが口を閉ざす悲惨な真実とは?
「東口ラーメンライン」双子の兄弟が開いた小さなラーメン屋にいやがらせの嵐。
「黒いフードの夜」14歳のビルマ人の男の子はお金に困っていた。仕事はデリヘル。彼の仕事の上前をはねているやつは?
「電子の星」アングラDVDの人体損壊映像と池袋の秘密クラブの関係は?マコトはネットおたくと失踪した親友の行方を追うが……。
コメント

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ブログ 公開

「ブログ ふくろうの森」を公開しました。
といっても、HP上で公開しただけですが・・・
まだあちこち気になるところがたくさんあり、これから変身予定。
その過程も見てもらえれば・・・
どうか、一言コメントをお願いします。
これから設定して行きたいところは・・・・

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赤絵の桜  

akae.jpg
著者;山本一力
出版:文藝春秋 初版:2005.06.30.
紹介:棄捐令:旗本・御家人などが札差に負った、借金が棒引きにされた。
借金を帳消しにされた札差の荒っぽい金遣いはいきなり止まり、それを当てにしていた料亭など周囲の商いも、おかしくなった。
そんな中、新しく普請を始めた「ほぐし湯」数多くの風呂を持つ湯屋であるが、その後ろに何かきな臭い臭いがする。
損料屋喜八郎がその配下と共に、事の真相を探る…
コメント
損料屋喜八郎がいきなり登場するので、わかりにくかったのだが・・・『損料屋喜八郎始末控え』という本があるらしい。そのシリーズものなのだった。そっちを読まなければ。損料屋:リース・レンタル業を表の家業とする喜八郎だが、なぜか与力の秋山と通じ、市中に配下を張り巡らせている。裏家業は…?公明正大に悪事を裁くというわけでもないらしい。その落とし所が、なかなか面白い。江戸の人情味溢れる物語。

ALWAYS 三丁目の夕日

always.jpg設定が昭和33年頃というので、ちょうど私が生まれた頃・・・
まーるいブラウン管のテレビ・氷を入れて冷やす冷蔵庫・道路に置かれたゴミいれ・オート三輪・駄菓子や・木枠の窓・子供の頃の記憶がすこーし重なります。
あの頃、もはや戦後ではないと言われた時代・・・けれど、家族を失った人もいて、みんな貧しくて、でも肩を寄せ合って生きているような、そんな時代が描かれている。
あの身寄りのなかった少年の名が「吉行淳之介」と書かれていたような気がするのだけど・・・

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目標体重まであと2キロ

スポーツクラブに入会して2ヶ月。
体重4キロ減・体脂肪率も4%減った。
学校を卒業して以来、ほとんど運動をしたことがない私が、この2カ月一週間に4日はスポーツクラブに通っている。画期的なことだ!
ここ何年も、きつくてはけなかったスカートがはけた!
うれしい・・・目標体重まであと2キロ減。がんばりましょ!

振りそで着つけと帯結び百科

著者:講談社
出版:講談社
初版:1999.09.13.
紹介:成人式、宴を彩る振りそでコーディネイト・似合う色で美しく装う・振りそでの着つけ・女物はかまの着つけ・舞妓さんの着つけと帯結び・十二単の着装・花嫁の着つけと帯結び・伝統と新感覚の振りそでの帯結び103種・ゆかたの着つけと帯結び22種・振りそでとゆかたのヘアスタイル・美しい立ち居振る舞い・着崩れしたときの上手な直し方・簡単なたたみ方
コメント:娘の成人式の振りそでの着付けのために、帯結びを参考にした。
P162、花筏を参考にアレンジを加える。小柄な娘によく似合うかわいい帯結びの出来上がり。

アフターダーク

著者:村上春樹
出版:講談社
初版:2004.09.07.
紹介:深夜0時から夜明け7時。闇が明けていくその時間に、その人はひっそりと息を潜め自分の眠る空間と意識の間を生きている。うまく眠れない妹 眠り続ける姉。 
真夜中から空が白むまでの時間、深い裂け目のような場所でどこかにこっそりと暗黒の入り口が開く。
「アフターダーク」新しい一日がすぐ近くまでやってきているが、古い一日もまだ重い裾を引きずっている。新しい時間と古い時間がせめぎ合い入り混じる。
夜明けはすぐそこまで来ている。
コメント:村上春樹氏の作品としては、読みやすい。真夜中から夜明けにかけて、一気に読むといいかもしれない。ちなみに、細切れに読んだ私は、今ひとつ頭に入らなくて読み返した。
その中で、とても気になったのは、あちこちにちりばめられた、懐かしい曲の数々。
メロディが思い出せる曲もあるが、わからない曲もあった。バックにこの曲がイメージできれば、さらに面白いだろうな。ちょっと残念。そこで、拾い出してみた。頭の数字は各章の番号。
1「ゴー・アウェイ・リトル・ガール」パーシー・フェイス楽団:深夜のデニーズ
1「ファイブスポット・アフターダーク」(ブルースエット)カーティス・フラー:タカハシ
1「モア」マーティン・デニー楽団:深夜のデニーズ
3『アルファビル』ジャン・リュック・コダール古いフランス映画:ラブホの名前
5「マイ・アイデアル」ベン・ウェブスター:小さなバーのカウンター
5「ソフィスティケイティッド・レイディー」デューク・エリントン:小さなバーのカウンター
5「ジェラシー」ペット・ショップ・ボーイズ:深夜のすかいらーく
5「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」ホール・アンド・オーツ:深夜のすかいらーく
7「イギリス組曲」バッハ(イヴォ・ポゴレリチ):白川のオフィス
9『ある愛の詩』古い映画:見たことがあるはずだけど、本の中で解説されている内容と記憶が違っているp143。確か・・・女の子が病気になって死んじゃう話じゃなかったっけ?もしかして『続・ある愛の詩』か?
12「アレッサンドロ・スカルラティのカンタータ」ブライアン・アサワ:白川のオフィス
16「ソニームーン・フォア・トゥー」ソニー・ロリンズ:高橋トロンボーンソロ
16「バクダンジュース」スガシカオ:セブンイレブン・高橋

雨と夢のあとに

著者:柳美里
出版:角川書店
初版:2005.04.10.
紹介:「雨」という名前をつけたのは父親だった。その父親は2週間も娘を1人日本において、チョウを探しに出かけたままだった。ようやく、戻ってきた父親との生活に戻った「雨」だったが…
コメント:冒頭を除けば、その大部分が12歳の「雨」の視点から描かれている。父子家庭で、父の帰りを待ち続ける、取り残されそうな不安。と一緒にいることの安堵…。けれども、その存在が時々不鮮明になっていく父親。自分を置いていった母親と、父との真実の関係。信じているものがその形を失っていく恐れ。夢と現の間で揺れ動く少女の心が痛ましい。
ネットで検索してみたら、ドラマ化されていたんですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/ameyume/
でも、原作とはだいぶ違っていろいろと脚色されているようでした。
それに、ビックリしたのはこの作品が「怪談」とされていたところ・・・
そうだとすると、「いま会いにゆきます」も「黄泉がえり」もみんな「怪談」になっちゃうような気がするけど・・・