著者:講談社
出版:講談社
初版:1999.09.13.
紹介:成人式、宴を彩る振りそでコーディネイト・似合う色で美しく装う・振りそでの着つけ・女物はかまの着つけ・舞妓さんの着つけと帯結び・十二単の着装・花嫁の着つけと帯結び・伝統と新感覚の振りそでの帯結び103種・ゆかたの着つけと帯結び22種・振りそでとゆかたのヘアスタイル・美しい立ち居振る舞い・着崩れしたときの上手な直し方・簡単なたたみ方
コメント:娘の成人式の振りそでの着付けのために、帯結びを参考にした。
P162、花筏を参考にアレンジを加える。小柄な娘によく似合うかわいい帯結びの出来上がり。
著者:村上春樹
出版:講談社
初版:2004.09.07.
紹介:深夜0時から夜明け7時。闇が明けていくその時間に、その人はひっそりと息を潜め自分の眠る空間と意識の間を生きている。うまく眠れない妹 眠り続ける姉。
真夜中から空が白むまでの時間、深い裂け目のような場所でどこかにこっそりと暗黒の入り口が開く。
「アフターダーク」新しい一日がすぐ近くまでやってきているが、古い一日もまだ重い裾を引きずっている。新しい時間と古い時間がせめぎ合い入り混じる。
夜明けはすぐそこまで来ている。
コメント:村上春樹氏の作品としては、読みやすい。真夜中から夜明けにかけて、一気に読むといいかもしれない。ちなみに、細切れに読んだ私は、今ひとつ頭に入らなくて読み返した。
その中で、とても気になったのは、あちこちにちりばめられた、懐かしい曲の数々。
メロディが思い出せる曲もあるが、わからない曲もあった。バックにこの曲がイメージできれば、さらに面白いだろうな。ちょっと残念。そこで、拾い出してみた。頭の数字は各章の番号。
1「ゴー・アウェイ・リトル・ガール」パーシー・フェイス楽団:深夜のデニーズ
1「ファイブスポット・アフターダーク」(ブルースエット)カーティス・フラー:タカハシ
1「モア」マーティン・デニー楽団:深夜のデニーズ
3『アルファビル』ジャン・リュック・コダール古いフランス映画:ラブホの名前
5「マイ・アイデアル」ベン・ウェブスター:小さなバーのカウンター
5「ソフィスティケイティッド・レイディー」デューク・エリントン:小さなバーのカウンター
5「ジェラシー」ペット・ショップ・ボーイズ:深夜のすかいらーく
5「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」ホール・アンド・オーツ:深夜のすかいらーく
7「イギリス組曲」バッハ(イヴォ・ポゴレリチ):白川のオフィス
9『ある愛の詩』古い映画:見たことがあるはずだけど、本の中で解説されている内容と記憶が違っているp143。確か・・・女の子が病気になって死んじゃう話じゃなかったっけ?もしかして『続・ある愛の詩』か?
12「アレッサンドロ・スカルラティのカンタータ」ブライアン・アサワ:白川のオフィス
16「ソニームーン・フォア・トゥー」ソニー・ロリンズ:高橋トロンボーンソロ
16「バクダンジュース」スガシカオ:セブンイレブン・高橋
著者:柳美里
出版:角川書店
初版:2005.04.10.
紹介:「雨」という名前をつけたのは父親だった。その父親は2週間も娘を1人日本において、チョウを探しに出かけたままだった。ようやく、戻ってきた父親との生活に戻った「雨」だったが…
コメント:冒頭を除けば、その大部分が12歳の「雨」の視点から描かれている。父子家庭で、父の帰りを待ち続ける、取り残されそうな不安。と一緒にいることの安堵…。けれども、その存在が時々不鮮明になっていく父親。自分を置いていった母親と、父との真実の関係。信じているものがその形を失っていく恐れ。夢と現の間で揺れ動く少女の心が痛ましい。
ネットで検索してみたら、ドラマ化されていたんですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/ameyume/
でも、原作とはだいぶ違っていろいろと脚色されているようでした。
それに、ビックリしたのはこの作品が「怪談」とされていたところ・・・
そうだとすると、「いま会いにゆきます」も「黄泉がえり」もみんな「怪談」になっちゃうような気がするけど・・・
著者:篠田節子
出版:講談社
初版:2005.07.10.
紹介:交通の便も悪く、温泉もなく歴史もなく観光産業からも見放された山奥の町・駒木野。ふるさと創生・町おこしのために、立ち上がった青年クラブ。「有志・青年クラブ」対「役場・時代から取り残された民宿」。
彼らが狙ったのは、UFO・ミステリーサークル・巨石・廃墟となった遊園地。題して「日本の四次元地帯 駒木野」。しかし、本人たちの思惑とは違うところで、思わぬ反響が現れた。駒木野町の将来は?
コメント:UFO・ミステリーサークル・巨石・廃墟となった遊園地・オカルトツアー。
あまりにバカバカしい町おこしと思ったが、読んでみれば、なかなか面白い。自分たちの知らないところで、物事は変わり始めていくのだが、次第に役場や民宿の親父たちも変わってゆく。うまくゆかないかもしれないが、何か始めなくては、物事は変わらない。がんばれ駒木野!
著者:石田衣良
出版:文春文庫
初版:2005.09.10.
紹介:「ワルツ・フォー・ベビー」通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手。誰もが口を閉ざす悲惨な真実とは?
「東口ラーメンライン」双子の兄弟が開いた小さなラーメン屋にいやがらせの嵐。
「黒いフードの夜」14歳のビルマ人の男の子はお金に困っていた。仕事はデリヘル。彼の仕事の上前をはねているやつは?
「電子の星」アングラDVDの人体損壊映像と池袋の秘密クラブの関係は?マコトはネットおたくと失踪した親友の行方を追うが……。
コメント:世の中の裏側。日の当たらないところに問題は山積している。お金のためには動かない正義のマコト!!もちろん正統派じゃないけど、切れ味は最高!!
やっぱり、スポーツクラブでバイクに乗りながら読むのには、一番ピッタリです。
最後の「千住明」さんの音楽を視点にした解説も、なかなか興味深く読みました。
著者:竹内志麻子 原作:神尾葉子
出版:集英社
初版:1994.03.10.
紹介:両家の子女が集まる一流高校、英徳学園。でも実態は、権力グループF4の下で、いじめが繰り返されるサイテー学校だったのだ。正義感の強い牧野つくしは、怒りバクハツ!ついに、F4に宣戦布告をした。
全校生徒からいじめの標的にされても、にっくき道明寺司を倒すまでは諦めるもんか。でも、F4の一員花沢類の不思議な瞳がやけに気になって…!?(引用)
コメント:以前から、気になって読んでみたいと思っていた本。コミックもノベライズも気になる。それがまたテレビ化されたので、もう、これは読むしかないでしょ。
著者:島本理生
出版:マガジンハウス
初版:2005.06.16.
紹介:「風光る」遊園地に行こう、久しぶりの言葉。楽しい一日の後に待っていたのは…「七月の通り雨」好きな女の子がいるの。俺じゃ、君を変えることができない?
「青い夜、緑のフェンス」こんな太った男の、どこが良いんだろう?0.1tの針谷くん
「夏の終わる部屋」コンパで具合が悪くなった女の子を介抱した。それから、付き合うようになった彼女には…
「屋根裏から海へ」家庭教師先の姉妹。勉強の合わない妹と遠距離恋愛の相談をする姉。そして、別れた元恋人。
「新しい旅の終わりに」別れた元恋人との不思議な小旅行。
「夏めく日」先生が好きなわけじゃない。結婚する相手が嫌いなだけだ。高校生の私は、そ知らぬ顔をして、また挨拶をする。
コメント:最初の6編は、登場人物が交錯する。大学生たちの恋愛のひとコマ。
ふーむ、まあそんな事もあるかもねぇ。こんな人もいそうだし・・・という話。
著者:恩田陸
出版:角川書店
初版:2005.02.05.
紹介:土地の名家の祝いの席で、大量殺人が起こった。何者かによって持ち込まれた毒入りのお酒。一族絶滅の中で、ただ一人生き残ったのは盲目の娘だった。犯人は?動機は?現場に残された書置きの意味するものは?進む捜査。突然起こった犯人の自殺によって事件は幕を閉じたのだが…あの事件はいったいなんだったのか?
「忘れられた祝祭」と題された事件を描いた小説。そしてそれをめぐる事件を知る者たちの聞き取り。時は流れて、事件も忘れ去られていく。
コメント:間に「忘れられた祝祭」の一部をはさんだ形で、後は周囲の人々の証言の聞き取りというかたちで、事件は側面から描かれていく。
一度読んだだけでは、わかりにくかった。
一見幸せに見えるものも、その事の一面でしかない。事件は仕組まれたものでなく、しかし、必然であったのかもしれない。
著者:ベターホーム協会
出版:ベターホーム出版局
初版:1996.09.05.
紹介:カルシウムがしっかりとれるおかず・食物繊維たっぷりのおかず・βカロチンが上手にとれるおかず・鉄分たっぷりのおかず・ビタミンEたっぷりのおかず・EPAとDHAたっぷりのおかず・塩分ひかえめのおかず・夏ばてしたとき、しそうなときのおかず・おなかの調子が悪いとき・疲れが抜けないときに・風邪をひきそうだなと思ったら・食欲がないときのおかず・便秘がちの人のためのおかず・ストレスをふきとばすおかず・冷え性の人のためのおかず・コレステロールを考えたおかず・胃がもたれるときのおかず・体にいい酒の肴・若く美しい肌でいるために・ちょっと太ってきたなと思ったら
ちょっとしたヒントや工夫。すぐ作れそうなおかずがいっぱい。
コメント:料理の本を買ったり借りたりしても、なかなか実際に作ってみることは少なかったりする。しかし、この本はいくつか作ってみたし、家族にも好評だった。特別なこった調味料などがあまり必要のないのもいいところかもしれない。返却期限が来たので、もう一度借りてこよう。
著者:ロアルド・ダール
出版:1972.09.10
初版:評論社
紹介:映画で公開された「チャーリーとチョコレート工場」の原作。
世界一おいしいワンカのチョコレート。貧しいチャーリーは、一年に一度誕生日にたった一枚のチョコレートを食べることを楽しみにしていた。
あるときワンカのチョコレート工場を見学できるチャンスがやってきた。そこにはどんな秘密があるのだろう?
コメント:まず映画を見たあとに、原作を読みました。かなりの部分が忠実に映画化されていて、映画のシーンを思い浮かべました。本を最初に読んでいたら、映画で2度楽しめたかもしれません。(1972年といえば、私もまだ子供に近かったはずなのに、読んでいなかったんですね)
映画のほうは、ワンカの生い立ちを描くことで、もうひとつ物語にふくらみを持たせてましたしね。ジョニーディップ演じるワンカは不思議で美しく、面白かったです。