著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2000.05.05.
紹介:「夢の中の女に、殺される」──N放送のプロデューサは、20年以上前に死んだ恋人の夢に怯えていた。彼の番組に出場する小鳥遊練無たちの前で事件は起きる。銃声は一発、ところが密室の中の死体には傷が二つ?随所に挿入される犯人の独白は、読者を混迷の渦に巻き込む。そして明かされる、あまりにも意外な犯人!!(裏表紙より引用)
コメント:あー、参りました。やっぱり、事件の鍵は一番最初にあったんだ。
しかし、探偵・タクシーの運転手と聞いて、男性をイメージしてしまう、この固定観念がダメなんだなぁ。またやられてしまいました。
著者:森博嗣
出版:講談社
初版:1999.09.05.
紹介:避暑地に建つ施設博物館「人形の家」。そこに常設されているステージで、衆人環視の中「乙女文楽」の演者が謎の死を遂げた!被害者の一族では、二年前にも、新婚の青年が殺されていた。悪魔崇拝者だった彼は、「神の白い手」に殺されたのだと、若き未亡人は語るのだが!?ラストの1行で、読者を襲う衝撃の真実!(裏表紙より引用)
コメント:毎日細切れに読んでいたせいで、どうも本にのめり込めなかった。やっぱり一気に読まないと楽しめない。今回も、やっぱり最初の部分が重要になってる。
さーて、もういちど読み直さなくちゃ。
と、読み直してみたのだが・・・ラストの1行で、ますます謎が深まってしまった。
トリックとか、状況はわかるんですけどねぇ。
著者:金原ひとみ
出版:集英社
初版:2004.01.10.
紹介:舌の先を2つにわける・・・スプリットタン。麒麟の入れ墨。
自分の体を改造する事によって、この世の中で生きていこうとする、生きにくい少女。
コメント:私が今この時代に、同じ年代だったとしたら、この少女に感情移入をすることが出来ただろうか?それほどに、生きにくい時代だろうか?同年代の子を持つ親としても、今こうして、生きてゆくことにもがいている子どもたちが、いるという現実を思い浮かべても、ちょっとなぁ・・・。世間を今を知らない、お気楽な大人なんだろうか?
著者:NHKプロジェクトX制作班編
出版:NHK出版
初版:2003.01.25.
紹介:「救命救急 ER誕生~日本初 衝撃の最前線」
「料理人たち 炎の東京オリンピック」
「運命の最終テスト~ワープロ・日本語に挑んだ若者達」
「赤いメロン 北の大地の20年戦争」
「革命トイレ 市場を制す」
「勝負の警備システム 作動せよ」
コメント:私がまだ学生だった頃、英文タイプライターを使っていました。
就職した会社には、「タイプ室」があって、文書はみんなそこで作られていました。
いつだったでしょうか?我が家にワープロ・東芝ルポがやってきたのは?
打ち込んだ言葉が漢字に変換されて文章となってでてくる。そして印刷できる・・・
自分で字をつくることもできる・・・なんだか自分がなんでも出来るような気分になってとても嬉しかった。
今はPCがあるしその便利さに慣れてしまったけど、その開発の様子を知ると、ワープロってスゴイ物だったんだ。と改めて感心させられた。
今では当たり前のように、身のまわりにある様々な物が、本当に近年、私の知らないところで多くの人達の研究によってもたらされた大きな恵みであることを、ぜひ心に留めたいと思う。
著者:夢枕獏
出版:文春文庫
初版:2002.10.10.
紹介:泰山府君祭 死んだと思われる智興内供を、生き返らせてくれと頼まれた晴明は・・
青鬼の背に乗りたる男の譚 別れた女のもとを訪れてみると,屍体は腐らず倒れ伏したままだった。
月見草 女が主人より賜った歌の意味は?
漢神道士 夜な夜な訪ねてくる老人に手を引かれて行った先で起こったのは?
手をひく人 「じき流されますぞ」橋の上から落とされそうになるのは?
髑髏譚 目を覚まさない和尚の、寝床の床下にあった物は?
晴明、道満と覆物の中身を占うこと 晴明とライバルの道満が宮中で方術比べをすることになった・・
コメント:鬼も神も人の心が生じさせる。人がいなくなれば、鬼も神もなくなる。
うーん、なるほど真理だ。
著者:桐野夏生
出版:集英社
初版:2003.02.28.
紹介:ホリニンナ・ユウザン・キラリン・テラウチ。4人の女子高校生の高3の夏。
それぞれが自分の中に、人には言えない分かってもらえない物を抱えている。
ホリニンナの隣家で、ミミズが母親を殺害した。その時から、それまで無関係だった4人の夏が、少しずつ変わりはじめていった。
ミミズのあの晴れ晴れとした笑顔が、哀しい。
コメント:普通、高校生が主人公としてでてくると、自分自身を高校生に投影して本を読むのだが、今回は自分の子供のことが頭について離れない。親が、我が子の本質を見抜こうと、躍起になるのも頷けるが、実際のところ子供は親の思い通りに動くものでもなし・・・。
まあ桐野夏生が描いた女子高生をみて、子供の気持ちをおもんばかるオモンバカッテみても始まらない、
自分の中の本当の自分と、他人の目に映る自分の違いを、意識していたのは中学の頃かもしれない。その矛盾と自分をどう収めたらいいのか、なんとかごまかしていた時代を思い起こす。
著者:夢枕獏
出版:文藝春秋
初版:2003.04.15.
紹介:「二百六十二匹の黄金虫」法華経の中の二文字をどうしても覚えられない理由は?経文を唱えているとどこからともなく飛び出してくる黄金虫の正体は?
「鬼小槌」高熱と体のあちこちが痛む病の正体は?
「棗坊主」熊野に出かけぞ僧が帰ってみると、そこには見知らぬ人ばかりだった。
「東国より上る人、鬼にあうこと」晴明の家に鬼に追われたものが逃げ込んできた
「覚」心に思うことが皆さとられてしまうと・・・
「針魔童子」晴明が頼まれた捜し物とは?
コメント:この巻は、源博雅と晴明の会話が一番の魅力だ。博雅の感じる自然の理、それを明らかにする晴明の「呪」。これは、読み手の私の心にもまっすぐに入ってくる言葉だ。陰陽師シリーズの魅力はきっとこれなんだな。
著者:森博嗣
出版:集英社新書
初版:2002.09.22.
紹介:理系大学生を相手に質問に答えた好評の前著に続く第2弾。ネット上で募集を賭けて集まったジャンルを問わない質問に、人気ミステリィ作家であり大学助教授である著者が鮮やかに答えていく。大学の先生と生徒という枠を離れた質問は、雑学ネタからおなじみの人生相談ものまでヴァラエティ豊かだ。はたしてどんなQ&Aになったのか、ふるいに掛けた様々な質疑応答を公開する。(表紙扉より引用)
コメント:今回は質問者が一般なので、内容も割合に身近に感じられるものが多く、必然的にその解答も、興味深く読んだ。けれど、深く読むというものではなく、勉強の合間、仕事の合間などに、2~3ページ読んで毅分転換する読み方が気に入っている。
まあどちらかというと、前作の方が印象的で面白かったな。
著者:森博嗣
出版:講談社文庫
初版:2002.07.15.
紹介:1年前に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、6月6日、44歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。
コメント:シリーズ1作目なのに、後発の作品を読んでいたために、まるっきり騙されてしまった。どこにトリックが隠されているのか?建物?人物?犯人は?動機は?
まあ考えただけ、無駄というか・・・やられました(´ヘ`;)
最後まで読んで、犯人が分かってから、もう一度作品を読み返してやっと納得したりして・・・・しかし、あの兄妹の関係はどうなってるんだ?
あと・・・数学がわからないと、面白さも半減しちゃうみたいでちょっと悔しいというか寂しい。
著者:夢枕獏
出版:文春文庫
初版:2003.07.10.
紹介:12年前、月の明るい晩。堀川の橋のたもとに立ち、笛を吹く源博雅と一人の姫。全ては2人の出会いから始まった───。淡い恋に思い悩む友を静かに見守る安倍晴明。しかし、姫が心の奥底に棲む鬼に蝕まれてしまった。はたして二人は姫を助けられるのか?急げ博雅!姫が危ない──。シリーズ初の長編、ついに登場。(裏表紙より引用)
コメント:「付喪神ノ巻」に出てきた、「鉄輪」がこの話のモチーフである。
博雅の人と成りが深く描かれている。博雅の心情がとても切ない。