著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1996.11.25.
紹介:国王を人質にし戦端をひらく───
愚劣であるが確実な作戦を持ってなお、戦には敗北した。
デルフィニアの進撃を止めなくてはタンガ・パラストは滅亡する!二国の国王は恐怖した。
大華三国の均衡は守られねばならぬ。かくして二国再連合とスケニア、さらにファロット一族を巻き込んだ陰謀が始まった。(裏表紙より引用)
コメント:食事も睡眠もとらないリイを心配した王は、クスリで眠らせるという手段にでた。リイがその事実に気づいた時・・・けものとしての本性が、怒りが、爆発した。王と王妃の壮絶な戦い!!
一方タンガとパラストは裏で手を結び第3国スケニアを巻き込もうとしていた。新たなる戦いか?
そして、王妃は王の愛妾問題にも心を砕く。
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1996.07.25.
紹介:徒党を組んで反旗を翻したグラハム卿ら西部領主との決戦に国王ウォルの軍は大敗を喫した。頼みのラモナ騎士団は壊滅しウォルは囚われの身に・・・。
さらにパラスト・タンガの二国はこの機に乗じて同盟を結び虎視眈々とタウ山脈の金銀鉱を狙う。内憂外患デルフィニアの危地に姿を消した王妃リイの真意は。(裏表紙より引用)
コメント:パラストの人質となった王は拷問を受け、デルフィニア軍は戦うことも出来ない。一方タンガはポリシア平原を手に入れようとしていた。しかしそこはベルミンスタ家のロザモンドの領地だったのだ。
王の処刑が行われる。王妃リイは助けることが出来ないのか!?
王を取り返し、パラストに勝ったデルフィニアだが、王妃はふさぎ込んでいた。
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1996.03.25.
紹介:大華三国を隔てて聳えるタウは銀山なり───
タンガ王ゾラタスにもたらされたこの密告こそウォルたちが仕掛けたタンガの挙兵を誘う作戦であった。しかし鬨の声はデルフィニアの西方パラストから挙げられる!
微妙な緊張を保たせてきた三国はついに動乱に突き進むのか!?(裏表紙より引用)
コメント:王に愛妾を・・・。王妃をはじめ周りのものが気をもむのだが・・・。
一方、刺客ヴァンツァーは貴族の家に潜り込んだ。そんな中シェラのもとにファロットからの召還があった。
そして、王妃の企てで王はダルシニ家のポーラので過ごしたのだが・・・
そんな中、タンガとパラスト両国が同時に戦いを挑んできた。パラストに進軍した王は味方の寝返りに合い、なんと、敵の手に落ちたのだ!
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1995.11.25.
紹介:王子が敵の手に落ち、意気消沈するタンガの陣に国王ゾラタス率いる援軍が到着した。迎え撃つデルフィニア国王ウォル。両国の王を将とした大群が国境の砦をはさんで対峙する。パラストを加えた大華三国は三つどもえの戦乱に突入するのか!?
デルフィニア王妃リィの存在がすべての「鍵」を握っている・・・?(裏表紙より引用)
コメント:タンガの王子と王妃リイとの一騎打ち。王子はデルフィニアの捕虜となった。そして、タンガとタウの独立騎兵隊との戦いは、タウの圧勝だった。タウは、自らの手で東峰を手に入れたのだ。
そして、バルロとロザモンド・ナシアスとエンドーヴァー夫人の恋の行方。
シェラを狙うヴァンツァー。シェラの刺客としての姿を見てしまったシャーミアンの驚き!その場を治めようとしたイヴン・・・左目と腕を失うことになるのだろうか?
一方、パラストのオーロンのもとに、この世のものではない使者が訪れた。「王妃をもとの世界に戻せ」
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1995.07.25.
紹介:国王に押しかけ愛妾出現!?王女にタンガの皇太子との縁談!?
日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも、敵国の策略を知って激怒した。この事態に対抗すべく国を挙げリィとウォルの婚姻が敢行される。だが、厳粛な式の最中、タンガから宣戦布告が届けられた───剣を取れ!
国王の大音声が響きわたる!!(裏表紙より引用)
コメント:デルフィニアを狙うパラストとタンガから、王ウォルとリイにそれぞれ結婚の話が持ち上がる。この話を断るにはふたりが結婚することが最上の策なのだが・・・・。
いよいよ結婚式というときに、なんとタンガとの戦いが始まっちゃうのだ。
一方、シェラを狙う刺客が現れる。
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1995.03.25.
紹介:騎士バルロが出撃する。叔父のマグダネル卿を討つために───
国内に争乱を呼ぶサヴォア一族の内紛とは、主家失脚を企む卿とその陰謀を阻止せんとするバルロの対立であったのだ。卿の背後にはデルフィニアを狙う大国タンガとパラストが・・・この危機を迎え撃つべく国王は自ら行動を開始した!(裏表紙より引用)
コメント:敵を欺くにはまず味方から。国王ウォルとバルロが打った大芝居。一方、王妃暗殺を命令されたシェラは一転、依頼主であるマグダネル卿を狙う。そこで出会った同じファロット一族。そしてシェラの里・ダリエスが何者かによって焼き捨てられた。
そんな中、王の懐かしい友人が愛妾にしてくれと現れた。彼女の真意は?
著者:立原えりか
出版:愛育社
初版:2000.09.07.
紹介:タイの料理・文化・そしてギンナリーとギンノーンという精霊がこのお話のベースです。もうひとつのストーリーは、自分の容姿にコンプレックスを持った中3の女の子の恋心と嫉妬心。そして自分自身への後悔と許しをもとめるタイへの旅です。
コメント:主人公の設定が、容姿は美しくないけど心は美しいという、お金持ちのお嬢様なのだ。何だかありそうでなさそうな設定ですよね。まあ、お金持ちじゃなきゃ話が先に進まないのでしょうがない。その点を除くと、自分を好きになれない女の子の気持ちがよく表れていて、そういう心を克服するまでのタイへの旅が作者の旅行気風でもあり、ちょっと興味を惹く。タイという国はよく知らないけど、本当にこんな風に精霊と出会えるような雰囲の国なのだろうか?
著者:宮部みゆき
出版:文藝出版
初版:1996.01.30.
紹介:「人質カノン」コンビニで遭遇した強盗事件。犯人が故意に落としたものは赤ちゃんのガラガラだった。犯人の狙いはなにか?コンビニという場所で、名前を知らない者同士のその場だけの人間関係の不思議さ。
「十年計画」女性タクシードライバーの話。上司からの縁談を選んで自分を振った男を殺してやろうと、計画を立てた。免許を取って10年後に交通事故を装ってひき殺すという「十年計画」だ。そして・・・
「過去のない手帳」電車の網棚に置かれた雑誌と手帳。その手帳の持ち主のことが気になって彼女の居所を探す。事件なのか?今の生活をやめて、ひとりで生きていけるか?手帳に書かれた自分の名前のその人を好きになれるか?
「八月の雪」校内暴力・いじめ・殺されると思い逃げた道路で車にぶつかった。右足を失ない、無力感にとりつかれた少年。亡くなった祖父の文箱からでてきた古い遺書。その遺書の意味を探ると、そこには今まで知らなかった祖父の過去が現れた。
「過ぎたこと」人を見たふとした瞬間に、過去の出来事がよみがえることがある。過去に出会った少年は・・・
「生者の特権」自殺志願者だった女性が、イジメを受けていた子供に出会った。その子供に出会ったことで、彼女は自殺してしまうことが出来なくなった。
「漏れる心」マンションの天井から水が漏れてきた。階上にすむ学生とその母・・・。ところが、大学にはそんな学生はいなかったのだ。
コメント:短編集だった。それぞれがもっともっと深く進みそうな話なのに、あっという間に終わっちゃうんでちょっと寂しかったな。
それぞれが、ちょっと悲しかったり、寂しかったり、そして心がホッとしたりするお話です。
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1994.12.10.
紹介:デルフィニアの内乱に勝利して、ウォルは再び王座に就いた。黄金の戦女神と讃えられたリィもまた王女の称号を得て王宮に迎えられた。
それから3年───平穏だった王都に暗雲が立ちこめる。王宮に暗躍する謎の一族。リィをつけ狙う不気味な暗殺者。侯爵家に不可解な挙兵の気配、陰謀を察知したウォルの決断とは!?(裏表紙より引用)
コメント:なんてこった!せっかく4巻で首都コーラルを奪還してほっと一息ついたというのに、次のお話が始まっちゃった。金色の髪を持つ美少女リィと銀色の髪を持つ美少年の出現!
早く続きを読みたいな。
著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1994.06.25.
紹介:ついに、ここまできた───流浪の国王ウォルとリィの率いる軍は王都コーラルの目前に迫る。だが、救い出すべき父はすでに亡く、王座奪還の目算もう潰えた。
欲しいのはただ父の敵の首ひとつ。同胞相討つ内乱を避けるため、わずかな友を連れ城に乗り込むウォルの運命、そしてデルフィニアを巡る争乱の行えは・・・(裏表紙より引用)
コメント: