デルフィニア戦記17「遙かなる星の流れに・上」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1998.11.25.
紹介:リィを嫡子ナジェックの妻とする!勝利の女神を辱めデルフィニアの戦意を削がんとする、ゾラタスの卑劣な策に、三騎はタンガへの途をひた走る。
王位を捨て、一戦士に戻ったウォル、異世界の相棒ルウ、己の意志で行動するシェラ───
昏々と眠り続けるリィだったが・・・・・・難攻不落のポナリス城に轟音が響くとき、最後の奇跡が始まった。(裏表紙より引用)
コメント:王冠を手にしたバルロを中心にタンガとの戦いが始まる。一方リイを救うために城に忍び込んだルウとシェラの前に現れたのはレティ。レティに倒されたルウは・・・生き返った・・・。
ルウのケガ・リイの反応・指輪・そして城からの脱出・城の破壊!
タンガの王子への報復はリイが、ゾラタス王はルウが・・・

デルフィニア戦記16「伝説の終焉」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1998.07.25.
紹介:生きて戻れ───リィの言葉に送られてシェらは北を目指す。ついにヴァンツァーそしてファロット一族との死闘が演じられるときがきたのだ!
一方、シェラと別行動中、騎士団員千人の命と交換に捕虜となり意識を無くした戦女神に、レティシアは微笑みながら歩み寄る。研ぎあげた必殺の針を手に───(裏表紙より引用)
コメント:異界からリイを探しにきたルウはコーラル城でウォルと意気投合した。そのリイは、ティレンドン騎士団の命と交換に人質としてボナリス城に幽閉されていた。
一方ヴァンツァーとの戦いに勝ったシェラは、ファロットの館で伯爵を倒した。その場で族長をなったシェラはファロット一族に「死ね」という命令を下したのだった。
リイを救うためにウォルは王座をバルロに渡し、ルウとシェラとともに出かける。

デルフィニア戦記15「勝利への誘い」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1998.03.25.
紹介:トレニア湾にスケニアの大艦隊。国境にはタンガ軍2万集結。ピルグナ砦陥落───!
王妃の矢傷も癒えぬうちに、デルフィニア包囲網は厚く強固に完成されつつあり、獅子王ウォルは防戦一方に──
この危機に黒衣の独騎長は飄然と形勢逆転の「切り札」を担ぎ出すべく単身大海に乗り出すのだった。(裏表紙より引用)
コメント:リイの傷も癒えぬ間に海からの攻撃を受けたデルフィニア。イヴンはキルタンサスの旧友を訪ねる。海の他にタウの山中でもスケニアに味方する巨人族の侵入があった。彼らはなぜデルフィニアに刃を向けるのか?その陰に隠された策略を暴けば・・・。人質の交換に願い出たのはシャーミアンだった。
そして、時を待っていたかのようにピルグナに侵攻するパラスト。またその後ろでサンセベリアの王妃を誘拐するリイ。リイの活躍で海の戦いも大勝利をおさめた。いよいよイヴンとシャーミアンの結婚式が実現する。

デルフィニア戦記14「紅の喪章」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1997.11.25.
紹介:フェズ河以北の一帯カムンセンの地がデルフィニア領となって半年、タンガの元領主らがゾラタス王の制止すら振り切り失地回復を叫んで挙兵する。早急に鎮圧せんものと最前線で大剣を揮う戦女神リイ。
だが、戦闘の混乱ついてファロットが暗殺の魔手を伸ばす。リイに向け必殺の矢が放たれたのだ!(裏表紙より引用)
コメント:ラティーナに求婚するナシアス、一方イヴンの方は簡単にはいかない。
パラストからの支配から逃れたいサンセベリアとの同盟。タウの山中を船を担いで通るスケニアの男たち。リイのトラウマ・・・雪の中の血・赤いバラ・・・
タンガとの戦いでまさかの負傷をしたリイ、その陰にレティの姿が。
その時、異界の相棒ルウは、リイの異変に気がついた。

デルフィニア戦記13「闘神達の祝宴」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1997.07.25.
紹介:獅子の紋章を象った招待状が届けられ、使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後で、飽くことなき権力への執念に策動し、、周辺諸国と大華三国のかかわりは微妙に代わり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ、互いの手を取り大広間に踏み出した、偽りの宴が始まる───。 (裏表紙より引用)
コメント:バルロの結婚と「国交回復記念式典」そこに再び美しい王妃リイを登場させようと考えた手段は?!
リイを狙うレティシアの仲間・式典に現れた「光り輝く王妃」「戦女神リイ」
アランなを助けるために闘うリイ、ナシアスとラティーナの関係は?イヴンの押し掛け女房となったシャーミアンの決断。

デルフィニア戦記12「ファロットの誘惑」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1997.03.10.
紹介:コーラル城の華やかな喧噪にまぎれ、王妃暗殺の罠は巧妙に精緻に張りめぐらされた。
無関係に見えた少女の死、応急の内部で殺された侍女。決戦の場となった雪原で暗殺集団ファロットの青年はあでやかに微笑む。
リイの本能が警鐘を鳴らす。この奇妙なイキモノは「人間」なのか?(裏表紙より引用)
コメント:ポーラとウォルを結びつけるためには、離婚すればいいと考えたリイは結婚証明書を処分しようとする。ポーラの真意を探るためバルロとイヴンが出向く。
そんな中パラストに支配されつつあるサンセベリアの使者が訪れ、そこで交わされた約束とは?
・シャーミアンへの奇跡・ベノアのジルは貴族だったのか?・バルロの求婚・ポーラのお茶会に現れた光り輝く王妃・・・・
侍女暗殺、犯人探しの中、レティシアの手に落ちたシャーミアンを救うリイ。
しかしその後、リイとレティシアの間に奇妙な友情が・・・

めぐみ

著者:キョウコ・モリ
出版:青山出版社
初版:1996.02.20.
紹介:春には帰るから、と離婚の決意を隠し、家を出た母。最愛の母の心がはかりかね、ひとり悩む15歳のめぐみ。
幼なじみとも心が通わず、淡い恋にも挫折した孤独なめぐみは優しくて勇敢な女性獣医との出会いによって、新鮮な喜びを発見する。野鳥の傷を治し森に返すことにピュアな愛と希望が芽生えてきたからだ。豊かな自然の恵みと人間の愛のめぐみによって、一羽の鳥がいやされ、大空に羽ばたいていく姿に、自らの愛と希望をはぐくませていくめぐみの心を重ね合わせた、美しく輝かしい魂の再生の物語。(表紙扉より引用)
コメント:母において行かれた自分・・・・シズコズ・ドーターとストーリーがかぶるのはどうしようもないが、こちらの方が面白い。娘が読んでもいいなと思う。

シズコズ・ドーター

著者:キョウコ・モリ
出版:青山出版社
初版:1995.10.05.
紹介:「有紀を愛していることだけは信じてください・・・」
一通の遺書を残して自殺した母、静子。有紀が12歳の時のことだ。
すぐに再婚した父への失望、継母への不振、級友とのあつれき。愛を乞いながら愛を拒絶し、母との芳しい想い出の中でしか自分の居場所が見いだせなくなった有紀は、ある日、母の古いスケッチブックから、その死の真相を知るのだった───。
美しい花に彩られた神戸の四季を背景に、多感な少女の心の闇が輝きに変わる日々を映し出した、魂を揺さぶる愛の物語。(表紙扉より引用)
コメント:作者は私と同じ年。こんなにヒドイ話ってあるのだろうか。自殺してしまった母に、置き去りにされた、その意識から抜け出せずにいる。愛はいつか失われてしまう。信じることの出来ない寂しさを抱え続けることは耐え難い。

あやし~怪~

著者:宮部みゆき
出版:角川書店
初版:2000.07.30.
紹介:「居眠り心中」昔流行の手ぬぐいでお互いの手をしばり心中する。そんなことがはやり、手ぬぐいを売った店はつぶれてしまったという。奉公にでた銀次が居眠りしているときにみたものは、夢だったのか?
「影牢」大番頭松五郎の回想。あの忌まわしい岡田屋の事件の真相は?
「布団部屋」兼子屋の代々の主人は短命だったと言う・・・。そして、そこの奉公人たちは、どんなに手に負えないものたちであっても、皆しっかりとしたお店ものになるということだ。そこには一体どんな秘訣が隠されているのだろう?
「梅の雨降る」気だての言い働き者の娘が、器量がよくないと言う理由で奉公を断られた。ある日「大凶」のおみくじを引いた娘は・・・・。
「安達屋の鬼」笹屋の嫁が語る、義母と一緒に暮らす鬼のお話。・・・・人として生きて、初めて“鬼”が見えるようになるんだよ。
「女の首」太郎は声を出すことが出来なかった。母を亡くして、かぼちゃに守られて大きくなった。奉公に出た先の納戸でみたふすまには女の首が・・・。その首は太郎にしか見えないのだ。
「時雨鬼」男の優しい言葉は、本物なのか?とれとも自分の欲望のためなのか?若い娘の迷いを見透かすように語りかける女は、「鬼は人の形をしている」という・・・。
「灰神楽」お店の女中が、刃傷沙汰を起こした。しかし理由が見あたらない。女はまるで何かに取り憑かれたようだ。そして、一緒に白い灰のような息を吐き出すと死んでしまった。女に取り憑いたものはなんだったのか?
「蜆塚」口入屋。同じ生業を長くやっていると不思議なことに出会うという。同じ顔をした同じ人間が十年たっても年をとらずに違う人間として現れるのだ。
コメント:これも、短編集。怪しい・不思議なお話が9編。

ハリーポッターと秘密の部屋

著者:J.K.ローリング
出版:静山社
初版:2000.09.15.
紹介:魔法学校で一年間を過ごし、夏休みでダーズリー家に戻ったハリーはいじわるなおじ、おばに監禁されて餓死寸前。やっと親友のロンに助け出される。しかし、新学期が始まった途端、また事件に巻き込まれる。
ホグワーツ校を襲う姿なき声。次々と犠牲者が出る。そしてハリーに疑いがかかる。
果たしてハリーはスリリザン寮に入るべきだったのだろうか。ウォルデモートとの対決がその答えを出してくれる。(裏表紙カバーより引用)
コメント:ハリーポッター第2弾!ホグワーツ校のどこかにある秘密の部屋の扉が何者かによって開けられたらしい。そこに住む魔物はいったい何なのか?だれが首謀者なのか?大切な仲間を助けるためにハリーはその謎に立ち向かう。
児童書とはいえ、大人も引き込まれる。これといって目新しいものではないのだけど、何故かハリーの世界に引き込まれちゃうのですね。ポイントはやっぱり友達・仲間ですね。