重松清の原作を映画化。
ハマとオキ。田舎の小さな村での反目しあう地域。そんな中で身内から犯罪者が出たら?
崩壊してゆく家庭・地域学校にもにも居場所をなくし・・・村を捨て逃げていくその先に、身を潜めてもそこに居場所は見つけられるのか?
教会の神父と・ともだちのエリと・アカネ・・・誰もが自分の力では逃れられない宿命を背負って、生きている。
あの、けっこうズッシリとした小説がどんな映画になるのか? 気になって見てしまいました。
ちょっと重いかな…と、懸念しましたが。実際テーマは悲惨なのですが、修二の心がからっぽじゃないところが救われます。
両親の自殺とか、置き去りとか…子供にとって、よりどころがなくなって、もうどうしようもなくなったときにその状況を子供はどう乗り越えたらいいのだろう。エリにしても、シュウジにしても、これだけのものを背負わせた親の責任が大きく私にのしかかる。シュウジにはまだ希望が残っていたはずなのに。
著者:高橋哲哉
出版:ちくま新書
初版:2005.04.10.
紹介:二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、何の解決にもならないだろう。本書では、靖国を具体的な歴史の場に起き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。決定的論考。(表紙扉より引用)
テレビで首相の公式参拝が問題になるたびに、アジア諸国の反発を考え「なんで意地になって参拝をするんだろう?」と不思議には感じていたが、そもそも「靖国神社」がどういう性格のものなのか?という事は良く知らないのであった。
私にとって「靖国神社」は祖父母の家から歩いていける比較的身近で大きな神社であったに過ぎない。小さな時に初詣に行った記憶もあり、大学時代は花見に出かけ、社会人になって会社の仲間と初詣をした記憶もある。いやいや、結婚してから子供を連れて行った事もある。ただ単に、明治神宮ほど混まず、交通の便もよいので、そこに祭られているものが何なのか?などと、よく考えたことはなかった。
「戦争で命を落とした人」という認識はあったかな?でも、戦争をした人が神様になってるとは知らなかった・・・
そういえば、祖父は満州に行って帰ってきた。祖父母にとっては、まさしく「靖国神社」だったのかもしれない。それでは私の父母にとっての「靖国神社」はどうだったのだろう?誰かが祭られているのだろうか…?今度聞いてみよう。
靖国神社は戦争の犠牲者を追悼するところではなく、国のために戦って亡くなった軍人を神として英霊として祭る神社であった。したがって、空襲で亡くなった人たちはその対象ではないのだ。しかも、この戦争は大東亜戦争以前の日本の侵略戦争を行った軍人たちも祭られている。国のために天皇のために戦い、そこで死ねば栄誉の戦死となり、残された遺族は、その死を悲しむのではなく栄誉の遺族となる。その連鎖が、戦いに赴く兵士を次々と送り出すことになる。そのために「靖国神社」は必要な国家機関だったのだ。
「A級戦犯合祀」の問題は「分祀」しようというのは事実上無理で、たとえされたとしても、それは政治的決着にしか過ぎない。「A級戦犯」だけに戦争責任があるのではない。
宗教法人から特殊法人にすると、「靖国神社」としての存在が成り立たない。
たとえ、宗教団体でない「追悼施設」を新たに作ったとしても、その施設をどのように使うか?その政治姿勢によって、「第二の靖国」が作り上げられる。
国家が「不戦の誓い」により「脱軍事化」に向けた努力が続けられない限り「第二の靖国」を防ぐことは出来ない。と主張する。
なるほど、いろいろな問題をはらんでいる「靖国神社」なのだ…
こういった「新書」というものは、えてして読みにくいという先入観を持っていたのだが、そうでもなかった。
著者:恩田陸
出版:集英社
初版:2005.06.10.
紹介:時代の変わりゆく混乱が近づく中で、「正義」の進む方向が見失われていく気配。旧家・槙村家に出入りする人々と、不思議な能力を持つ一族「春田家」そして、お屋敷の次女聡子様との関わりが、一人の少女の目を通して語られる。
先のことが見える「遠目」の能力を遺伝として持つ聡子様。「お客様がきた」「雨が降る」その予見の通りに…。
戦争で多くのものが失われ、自分が生きてきたことの意味を問いかける。
「光の帝国・常野物語」を読んだのが1999年…すっかり忘れている。
常野物語では「エンドゲーム」というのもでてるらしいので、読んでみなくては。
天気予報どおり朝から雪。
センター入試の受験生には気の毒な天気となりました。
毎年思うのだけど、受験生たちには、みんな自分の持てる力を全て発揮してもらいたいなと願います。かげながら、エールを送ります。
さて、親バカな私は娘を学校まで送って行った。
なれない雪道。ちょっとした下り坂で前を行く車が急ブレーキでスリップ! ビックリした~
車間距離をとっていたからよかったけど、巻き込まれたら大変です。
以後、速度を控えめにし、車間距離もいつもよりたっぷりとっていたのはいうまでもありません。安全運転!
大晦日のホテルに集まる様々な人々。汚職国会議員・コールガール・大物演歌歌手・夢を諦めたベルボーイ・プロポーズしたいホテルマン・芸能プロの社長と芸人たち・フライトアテンダント・逃げたアヒル
そして、とんでもない問題が次々と起こり、それを処理していかなければならないホテルマンたち。
それぞれの事情・それぞれの夢・それぞれの絶望を抱えつつすべての人に新年が訪れる。
HAPPY NEW YEAR!
しかし、主役級の顔がたくさん見える。西田敏行はともかく。唐沢寿明とオダギリジョーの配役といったら…最初は誰だか分からなかったです。耳の大きな親子の、後姿は笑っちゃうし…。
アヒルや幸せ(不幸?)を呼ぶマスコットの存在も大きかったな。
しかし、主役って…役所広司なのかしらねぇ~。
「ブログ ふくろうの森」から「驚き・桃の木・介護日記」を分けました。
独立した 「驚き・桃の木・介護日記」 (タイトル変更)をよろしくお願いします。
子供がようやく登校したので、一週間ぶりにジムへ行った。
久しぶりの運動で、あちこち筋肉痛。こんな調子だから、あと1~2キロがなかなか減らない。食事をまた引き締めて考えないと…
やっぱり間食はダメだなぁ。
次女は月曜日から熱も下がり、今朝も熱はない。しかし咳と鼻がちょっと辛そうなので、病院へ行ってきた。薬を変えてもらい、調子がよければ明日から登校できるようだ。
しかし、登校すれば、すぐに部活が待っている・・・大丈夫かぁ~? 吹奏楽部!
さて話は変わる。
実は、今まで家から2分にある○△医院が結婚してからずっとかかりつけだったのだが、
どうも、愛想がないと言うか、恐いというか、不親切・・・言葉が足りないのかなぁ?
それにインフルエンザも、検査しないで「インフルエンザですね」ということもあり、
いまひとつ、なのでした。
で、去年、5分くらいのところに開業した○◇クリニックへ行ってみたところ、とても親切で、こちらの話も聞いてくれるし、詳しく説明もしてもらえるので、とても安心できました。
これから、こっちの病院にしよう!
川上弘美 出版:新潮社 初版:2005.04.01.
紹介:
骨董ではなくて、生活用品の古道具に囲まれた店先と怪しい常連客。店長の中野さんやお姉さんの大人の恋愛話を丼をつつきながらきいている。バイト仲間のタケシが好きという訳でもなく、恋というのでもなくて、でも側にいるからなんとなく気になる存在。でも自分に自信がなかったり、相手の反応をうかがったり、不器用で、心がすれ違う。そういえば、恋愛の最初ってそんなことの繰り返しだったような、全くドラマチックじゃないからこそ、読んでいて懐かしくほのぼのしてくる。
コメント:
カッコよくもなく、スマートでもない手探りの恋愛?のような物語。
どこかの町の片隅に「中野商店」があって、ちょっと足を止めて覗いてみたくなるそんな感じがする。
昨夜次女が具合が悪そうに帰宅した。
今朝、一番で近くの病院でみてもらったところ、恐れていたとおりインフルエンザA型と判明した。実は、子供たちはインフルエンザの予防接種をし損ねてしまったのだ。いまさら慌てても、後の祭りで、こうなったら薬を飲んで寝ているしかない。
土曜日で学校は休みだけど、休みなしの部活では、本日浅草寺参拝の予定だった。
だけど、この熱じゃ、仕方がない。無理して行ったらそれ以上に周りの人に迷惑をかけてしまう。本人も辛いらしく、おとなしく休んでいる。
インフルエンザには部屋を暖かくして、湿度を高めるといいという。
我が家の加湿器はリビングに1台のみ。
仕方がない、子供の寝室用にもう一台購入。
SHARP プラズマクラスターイオン搭載加湿機 HV-S50CX-C
想像していたのより、ちょっと大きめ。使い勝手はどうかな?