シングル

著者:赤川次郎
出版:毎日新聞社
初版:1993.02.05.
紹介:辻山房夫はちょっとくたびれたサラリーマン。結婚していることになっているが、実は独身。親からは結婚資金、会社からは結婚手当までもらっている。もちろん秘密だ。一方真田邦也は、大学生。実は親に内緒で結婚してしまっている。
そんなところへ辻山の父親と、真田の母親がふるさとからそろって上京するという!!
さあピンチ!どうやって切り抜けるか?
殺人犯の女。やくざな男。刑事がからんで繰り広げる奇想天外なドラマの結末は?
コメント:「シングル」と言うタイトルから、独身のLの恋の物語を連想しかけ、畑と考えた。「赤川次郎」の作品だ、そんなことはないぞ・・・
次からつぎへと繰り出すとんでもないキャラクターにどんなつながりがあるのかとワクワクドキドキ。最後は赤川流のほのぼのハッピーエンドで、ホッと一息。

スクールバスは渋滞中

著者:赤川次郎
出版:集英社
初版:1992.08.
紹介:麗子が<暗黒通り>の不良、ケンと結婚して生まれたのが、南条家のアイドルサッちゃん。サッちゃんが通う名門四ツ葉学園幼稚園に爆弾がしかけられた・・・。幼稚園をめぐるはらはらドキドキのユーモアミステリー。
コメント:双子姉妹もさることながら、「春子さん」なくして事件は解決しない!?
お気軽な1冊です。

レディ・ジョーカー 上・下

著者:高村薫
出版:毎日新聞社
初版:1997.12.05.
紹介:ビール会社を狙った脅迫事件。本当の目的は?レディ・ジョーカーたちの陰で、本当に悪事を働いているのは・・・?
コメント:久々に読み応えのある本でした。上巻を読むのに4日(人物設定を確認しながら)、下巻は一気に1日で読みました。
この本の中の登場人物たちが、なぜかとても「いとおしい」感じがする。犯人レディ・ジ
ョーカーだけでなく、企業のトップも、警察も、新聞記者も、みんなトランプの中の1枚に過ぎないのだと思う。
だったらこのトランプを使ってゲームをしているのは誰だろう・・・?ふと、そんなことが頭の隅をよぎった。
図書館で予約をしたのが5月。9月にやっと順番が来ました。

ルームメイト3・井上涼子と大沢悟

著者:伊達将範
出版:電撃文庫
初版:1998.05.25.
紹介:井上涼子がアメリカから帰ってくる!と言っても、受験での話。悪友の堂島伸から受験が将来に繋がる大切なイベントだと改めて教えてもらった大沢悟は、「おれが力になってやる」と大張り切りだ。しかし、やることなすこと失敗ばかりで、逆に涼子をはらはらさせっぱなし。しかも受験の前日。涼子は風邪をひいてしまい・・・。
コメント:「涼子ちゃん戻ってきてよかったなぁ。」と気分は、悟くんモードです。
あいかわらずよい子の悟くん。高校生ってちゃらちゃら遊んでるみたいだけど、結構マジで考えてたなーと思う。悟くんも色々悩んで成長していくんだね。
「ルームメイト」気に入ってたんだけど、これで完結みたい・・・残念。
大学生の「ルームメイト」もいいのになー。

ルームメイト2・井上涼子と三角関係

著者:伊達将範
出版:電撃文庫
初版:1997.09.25.
紹介:いまや涼子と悟は単なるルームメイトを超えてカップルである。それはそれで面倒なことが起こり・・・そして最大の問題発生!恋のライバル出現!!その女の子・前園めぐみは、悟の同級生であり、物怖じしない性格で積極的に悟にアタックを開始した!学校が違う涼子にはやや不利な状況である。
おかげで台風で家が壊れて同じ部屋に住む(!)ということになったにも関わらず、どうも2人はぎこちない。果たして、悟に幸せはやってくるのか?
人気ゲーム「ルームメイト」のノベライズに待望の続編登場!!
コメント:作者がかわりました。でも意外と気になりません。
涼子ちゃんは相変わらず可愛いけど、さらに悟くんがいいですね。そして悩んでいる悟くんに、いつも的確なアドバイスをくれる友達がいるというのが、スゴークいいな。

ベビーベッドはずる休み

著者:赤川次郎
出版:集英社
初版:1988.07.
紹介:顔はそっくりでも性格は正反対の南条家の双子姉妹。
結婚した姉の麗子に赤ちゃんが生まれたものの、突然行方不明に!南条家をおそう怪事件に双子コンビの大冒険が始まった。
コメント:この話、ほとんどが会話で成り立っている。個性的なキャラクター揃いだけど、「春子さん」が一番好き。いつもながらのどたばた事件だけど、事件の裏には大物の影。楽しめます。

星から来た船.下

著者:新井素子
出版:コバルト文庫
初版:1992.06.10.
紹介:蘇我夫妻と孫の祥子が、宙港を占拠したテロリストの人質、、さあ一大事!太一郎さんと水沢所長は現場に急行。真樹子さんとはりあって私(麻子)も封鎖された宙港に突入することになったのだけど・・・・・・。
その間、真樹子さんがなぜ家族にこだわるのか、テロリストがなぜ行動をおこしたのか事情も少しわかってきたの。でもまた新たな陰謀が発覚!!決死の脱出が敢行されて・・・・・
コメント:家族とか、親子とか、んんん・・・。SFコミックだけど、テーマは意外と身近です。この作品はあまり教訓的ではないけど、ちょっと社会も風刺していたりするのがおもしろいです。

星から来た船.中

著者:新井素子
出版:コバルト文庫
初版:1992.05.10.
紹介:トラブルの種の赤ちゃんの名は、祥子。母ぴゃの蘇我涼子が、どうして子供を宙港に置き去りにしたのか、その”真相”はやっとわかってきたのだけれど、ね。
でも新たな問題発生。捨て子には過剰反応を示す月村真樹子さんと、仮にも子供を捨てた亮子さんがもし対面したら!?二人の対決を防ごうと、太一郎さんも水沢所長も関係者全員土星に向かったのだけど・・・・・・。さて!?
コメント:登場人物のキャラクターがユニーク、またその反応もユニーク。コミカルだけど、みんなやさしいな。新井素子のキャラは、その人間性があったかく描かれているから好きです。

星から来た船.上

著者:新井素子
出版:コバルト文庫
初版:1992.04.15.
紹介:あたし、田崎麻子。火星で探偵事務所をやっている水沢良行所長の恋人兼スタッフなの。で、ある日、20年前に生き別れのままの所長の弟が、突然火星にやって来るというの。彼の名は、山崎太一郎。ところが宙港に現れた太一郎さんたら、なんと、月村真樹子という謎の女性と、2歳たらずの赤ちゃんと一緒!?これがタイヘンなトラブルの始まりで・・・・・・。超人気「星へ行く船」シリーズ番外編。
コメント:当然、「星へ行く船」のその先の話だと思うでしょ。ところがあとがき読んだら、「星へ行く船」のその前の話ですって!。
気楽に読めて、楽しい。「星へ行く船」シリーズと登場人物が一緒なので、
「あら!この人、こんな人だったの?」と、違う側面が書かれています。

そして、星へ行く船

著者:新井素子
出版:集英社文庫
初版:1987.05.15.
紹介:あたし、森村あゆみ。なぜか突然、あのレイディに拉致され、ビルの一室に軟禁されている。レイディはあたしの憧れ、あたしの理想だったのよ。なのに何故、こんなことをするの?レイディの意図がつかめないあたしに、レイディは、ある仕事を依頼したいって言ったの。その仕事とは、成功すれば全宇宙の英雄になれるが、下手をすると一生火星に帰れないかも知れないという、とほうもないものだった!!
コメント:この本、「星へ行く船」の続編だと思ったら、あいだに、「通りすがりのレイ
ディ」「カレンダーガール」「逆恨みのメネシス」の3冊があるみたい!今度借りてきましょう。
このおはなしは、新井素子さんの作風がよくでています。「精神的なもの」「心」とか、SFで、コミカルなお話だけではなくて、面白かったです。