著者:鈴木光司
出版:海拓舎
初版:1999.02.24.
紹介:どうしたらもっと育児が楽しくラクになるのか?
「リング」「らせん」「ループ」などのベストセラー小説を生み出し、子育てに一家言をもつ鈴木光司のユニーク(?)エッセイ。
コメント:「楽園」「リング」「らせん」と読みながら作者の後ろに家族の姿がチラチラとするので、木になって手にした本です。
読んで納得!!作品の中に出てくる物の正体がつかめた感じがしました。
この本は私じゃなくて、これからパパママになる人達が読むと面白いと思いました。
著者:L.M.モンゴメリ 訳;松本侑子
出版:集英社
初版:1993.04.25.
紹介:あまりにも有名で、今更私が紹介してどうしましょう・・・でも私のような未体験者もいることだし。
夢見がちな少女アンが孤児院から引き取られて、成長していく様子とアンを取りまく人々の変化が美しいプリンスエドワード島の風景とともに描かれている。
さらに松本侑子氏の訳には巻末に「訳者ノート」が掲載されていて、作品のあちこちにちりばめられた「英米文学や聖書からの引用やパロディ」の出典が明らかにされ、また出てくる植物についても解説されている。
単なる少女小説としてではなく、その奥にある「不思議なアンの世界」に遊びに行けます。
コメント:私も10代の頃にこの本に出会っていたならまた違った感じを受けるのだろうか?当時は全く興味を持たないジャンルでしたが、今回この本を読む機会に恵まれて感謝します。この本はsasakiさんに紹介していただきました。
著者:乙武洋匡
出版:講談社
初版:1998.10.20.
紹介:ボクは、五体不満足な子として生まれた。不満足どころか、五体のうち四体までがない。けれども、多くの友人に囲まれ、車椅子とともに飛び出して歩く今の生活に、何一つ不満はない。
ボクは声を大にして言いたい。「障害を持っていても、ボクは毎日が楽しいよ。」健常者として生まれても、ふさぎ込んだ暗い人生を送る人もいる。そうかと思えば、手も足もないのに、ノー天気に生きている人間もいる。関係ないのだ、障害なんて。(あとがきより)
コメント:話題の本。図書館での予約もトップです。私には珍しく購入してしまいました。
感動と言うよりも、彼の持つパワーに圧倒されます。希望が持てる?私も何かやらなきゃと思います。子を持つ母としては、彼のお母さんのようにはなかなか行かないまでも、我が子のありのままを受け入れ、ゆったりと見守ることのできるどっしりと構えた母になりたいと思うのですが・・・これはなかなか難しい。
この本は、子供たちにも読んでもらいたい本です。
著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1996.02.05.
紹介:恭国は、先王が倒れてから二十七年。王をなくした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。
首都連しょうに住む珠晶は、豪商の父を持ち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女は、王を選ぶ麒麟に天意を諮るため、ついに逢山をめざす!珠晶、十二才の決断。
「恭国を統べるのは、あたしいかいない!!」
コメント:恭国の王をめざす珠晶。
逢山をめざす旅の途中で色々な困難に立ち向かう。恵まれた運と才能、かなり自信過剰なのだが苦難の中で、人々の様々な思いや立場に気付く。
国は、王は、たった一人の力では無力なのだ。その才能が試されている?
うーん!!「なんだ小生意気なガキ!!」と言う感じでしたが・・・・いやいやなかなかひかれるものがあります。もう一回読まなくては・・。
このシリーズの続きはもうないのかしら?続きを書いて欲しいものです。
著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1994.09.05.
紹介:景王──陽子は、官吏の圧政で多くの民が重税や苦役に喘いでいることを漸く知り、己の不甲斐なさに苦悶していた。
祥瓊は、父峯王が、簒奪者にしい逆されなければならないほど、国が荒んでいることに気付かなかった自分を恥じていた。
鈴は、家軒にひき殺された友・清秀の命を守れなかった自分に憤り、仇討ちを誓った。
──それぞれの苦難を抱えた三人の少女たちの邂逅は、はたして希望の出発となるのか!?
コメント:慶国景王──陽子のその後。
今回は三人の女の子が主人公。上ではそれぞれの生い立ちや様子が描かれている。
自分のことしか考えることのできない、まわりを見ようとしない、自分の不幸だけを悲しむ少女たちがそれぞれ成長して逞しくなっていく姿は好ましい。
陽子の景王ぶりも板に付いてきたし・・・なかなか楽しめます。
長ーいお話ですが面白い!!もう一回読んでみよう。(これはまさに青少年向け図書)
著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1994.08.05.
紹介:慶国に、玉座に就きながらも、王たる己に逡巡し、忸怩たる思いに苦悩する陽子がいた。
芳国に、王と王后である父母を目前で殺され、公主の位を剥奪されてなく祥瓊がいた。
そして、才国に、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦行を強いられ、蔑まれて涙する鈴がいた。
負うにはあまりある苦難の末に、安らぎと幸せを求めて、それぞれに旅立つ少女たち。
その果てしない人生の門が、いま開かれる。
コメント:下に続く
著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1994.06.05.
紹介:「国がほしいか?ならば、一国をお前にやる」
これが。雁州国延王・尚隆と、延麒・六太とが交わした誓約だった。
民らが、かつての暴君によって廃墟となった雁国の再興を願い続けるなか、ようやく新王が玉座に就いたのだ。それから二十年をかけて、黒い土は緑の大地にと、生まれ変わりつつある。
しかしともに幸福を探し求めたふたりの子供の邂逅が、やがて。この国と王と麒麟と民との運命を怒濤の渦に巻き込んでいく!!
コメント:先が気になって気になって、とうとうまた夜中の2時まで読んでしまいました。急いで読んでしまったので、もう一度ゆっくりゆっくり読み直したい本です。
シリーズの中でこの「延王尚隆」が結構好きですね。
「十二国記」買ってしまおうかしら・・・・
著者:山田詠美
出版:新潮社
初版:1987.08.10.
紹介:「オニオンブレス」
伸びかけた無精ひげに古びた上着。シドニーがクラブのトイレで見つけた落書き。「あの人のオニオンブレス(臭い息)には我慢が出来ない。誰か私を助けて」
「君を助けたら僕のことも助けてくれる?」返事を書いた。
ネットの愛した男はいまでは無惨な姿で見る影もない。仕事を亡くした・・・・ただそのことのために・・・・。絶望。
顔も知らない相手との会話・孤独な男と女・誰もが寂しいのよ・・・・許し会いたいのよ。
コメント:これもZERRYさんおすすめの一冊。
ウーン良いですね。結婚している人は読んでみましょう。
「BAD MAMA JAMA」もけっこう気に入りました。
著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1993.04.20.
紹介:とてつもない妖と対峙した泰麒は、身じろぎもせず、その双眸を睨み続けた。長い時間が過ぎ、やがて発した言葉は、「指令に下れ」。
ここへ連れてこられても、転変も出来ず、指令も持たなかった泰麒は、この時まさに己が「麒麟」であることを悟った!
しかし、この方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と信じる驍宗を前に、泰麒にはいまだ、天啓はないまま。ついに、幼い神獣が王を選ぶ───故郷を動かす決断の瞬間が来た!
コメント:戴の国の泰麒のお話。
話にどんどん引き込まれて止まらない!とうとう夜中の二時になってしまいました。この本は先月読んだ「魔性の子」の「神隠し」の部分にあたります。彼は家庭に居場所がなかった。彼が本来いるべき場所に戻ってきた。
自分のなすべき事はわかっているけれども、自分に自信がないので決断できない。決断した後もそれが正しかったのか悩む。自分のあるべき姿を求めて泰麒は成長する。このお話の先も気になります。
著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1992.07.20.
紹介:「私を、異界へ呼んだのは、誰!?」
海に映る美しい月影を抜け、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、信じることを教えてくれた「ただひとり」の友───楽俊。ひとりぼっちの旅はふたりになった。しかし、なぜ、陽子が異界へ喚ばれたのか?なぜ、命を狙われるのか?その真相が明かされたとき、陽子はとてつもない決断を迫られる!
コメント:いよいよ「十二国記」!
平凡な女子高校生・陽子。自分を主張することなく、両親にも学校でもよいこ的存在。
本当の友達もいない。
何もわからない異界で、信じられるものがひとつもないところで、いままで直視することのなかった自分自身と対面し、自分を見つめ直していくお話。
この本はファンタジーで、とても面白いです。色々なところで多くの人がすすめてくれた本ですが、読んでみて納得!
私のふたりの娘たちにも読んで欲しいシリーズです。