射手座の殺人手鞠唄

著者:日向章一郎
出版:集英社コバルト文庫
初版:1999.12.10.
紹介:現役高校生作家・連城龍希に頼まれたノリミは、私立P高の生徒になりすまして校内に潜入した。連城あてに差出人不明の手紙が届いたからだ。「殺人手鞠唄を、君は知っていますか?」と始まる手紙。正体の分からない敵に対し、ノリミと連城は罠を仕掛けたのだが、裏をかかれて失敗してしまう。まるで2人の手のうちを見透かしているかのように───。そして、最初の『赤の事件』が起こって・・・?(表紙扉より引用)
コメント:

放課後のクレオパトラ

著者:日向章一郎
出版:集英社コバルト文庫
初版:1998.12.10.
紹介:ある日突然ミサコに届いた奇妙なラブレター。幼なじみであるケンイチも知らないと言う。そこへ<M中のクレオパトラ>と称される美少女・黒江加奈多が、ミサコに助けを求めてきた。「誰かが私を殺そうとしている」───。加奈多もミサコと同じ日に、脅迫状めいた暗号文を受け取っていたのだ。解読を試みるミサコ。しかし加奈多の取り巻きの女の子二人が次々と何者かによって襲われてしまい・・・・・・。(表紙扉より引用)
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ビューティフルライフ

著者:北川悦吏子
出版:角川書店
初版:2000.03.21.
紹介:ドラマ「ビューティフルライフ」のノベライズ。
その年、僕は恋をした。
その恋は竜巻のように僕を襲い、僕を巻き込み、どこまでも僕を連れて行った。
どうしたって、あらがいようのない恋だった。
死ぬのはこわい。こわいけれど、それを自分の力で克服していく。
そして、人が離れていなくなった後も、人は人を支え続けられる。
コメント:一世を風靡したドラマ。ラストのシーンでは泣けましたね。
実はドラマは、ちょっとっづつしか見てなかったの。
末っ子のチャチャ嬢が春休みに図書館で予約して、届いたのが9月よ!読んでいるとどうしてもキムタクの顔が浮かんでしまいます。でも、引き込まれて一気に読んでしまいました。やっぱり泣けちゃうわね。

玄い女神

著者:篠田真由美
出版:講談社
初版:1995.01.05.
紹介:10年前、インドのヴァラナシの安宿で、橋場亜希人は胸全体が陥没した状態で死んでいた。だが回りに凶器もなく、ドアは完全に閉ざされて。その死に不審を抱いた狩野都は、当時の旅行仲間を群馬山中のホテルに呼んで真相を尋ねる。だが狩野自身が館裏の川で自死。桜井京介は10年前の謎にどう立ち向かうのか?
コメント:うーん、最後まで読んで、なるほどねぇ・・・そう来たか・・と唸った次第です。方々に色々な伏線が隠されているのですが、せっかくの館のミステリーが今ひとつだわね。
美形の桜井さんより、やっぱり蒼くんが気になります。

ジーク

著者:斉藤洋
出版:偕成社ワンダーランド5
初版:1992.04.
紹介:父アレス亡きあと、ジークは運命の糸にみちびかれるまま、都にのぼり、さまざまな仲間とめぐりあい、アーギスと宿命の対決をする・・・
コメント:これは児童書です。なかなか素敵なお話で、一気に読んでしまいました。
片目を失った猟師の子「ジーク」銀の目を持つジークの剣の腕は見事だった。
ジークの胸にひかるメダルと銀の目。彼を取り巻く仲間。
ジルバニアとゴルドバの確執がうんだ13番目の月アーギスとの戦い。
ジークの運命は?

吉村作治の古代エジプト講義録 下

著者:吉村作治
出版:講談社+α文庫
初版:1996.11.20.
紹介:紀元前五千年に始まったといわれる古代エジプト文明は、新王国時代を迎えて頂点を極め、そして衰退への道をたどることになる。政敵に殺されたツタンカーメン、恋に泣いたクレオパトラ。名誉欲、権力争いといった現代にも通じる人間ドラマが、ナイル川の流域で華やかにくり広げられる。
古代エジプトとそこに生きた人々を愛してやまない古代エジプト史の第一人者が、独自の史観で展開する、知られざる大文明崩壊の過程とその謎を明かす!!(裏表紙より引用)
コメント:「エジプト文明展」で見たさまざまな展示物を思い浮かべながら、本書を読みました。
うーん、確かにこれを読んでから行けば、もっともっと色んなことが分かったんだなぁ・・・
「エジプト展」だけでは分からなかった色々な疑問が、よく分かるようになって、今さらながら納得しています。(笑)遅いかぁ・・・
それにしても、紀元前の5000年間ってすごい年月だ!

吉村作治の古代エジプト講義録 上

著者:吉村作治
出版:講談社+α文庫
初版:1996.11.20.
紹介:古代エジプトの魅力にとりつかれた著者は、第一線で遺跡を掘りつづけ、電磁波を利用した地下レーダーシステムで大ピラミッド内に未知の空間を発見、その業績は世界的に評価された。
現場にいるものだけが知ることので着る事実から投げかける「ピラミッドはほんとうに墓だったのか」などの様々な疑問。もっともらしい定説に嘘を見つけ、古代エジプトの謎に迫った、わかりやすい五千年の興亡史。(裏表紙より引用)
コメント:

DIVE !! 1─前宙返り3回半抱え型

著者:森絵都
出版:講談社
初版:2000.04.20.
紹介:わずか1.4秒の空中演技
高さ10メートルの飛び込み台から、
時速60キロでDIVE!!
つぶれかけたダイビングクラブに通う中学生。そこに1人のコーチがやってきた。オリンピック選手を出すことでクラブの存続を架ける。秋田の海から来た自然児のライバル。
ダイビングのために、色んなことを犠牲にしてきた。友達との遊びも、恋も・・・・
オリンピックの強化選手を目指して、3回半をまわる・・・。
コメント:いやぁ・・・一気に読んでしまいました。中学生にはお薦めの一冊ですね。
時まさにオリンピック!早く続きを読みたいものです。

「もうひとつの恋」

著者:俵万智+浅井愼平
出版:角川書店
初版:1989.05.30.
紹介:浅井愼平の写真に俵万智の短歌。
恋の歌を中心に、「とれたての短歌」
歌の広がりと写真の広がりとが、1人の読者の中でどう響きあっていくのか、それがこの本の楽しみ。あなたの「もうひとつの恋」がみつかるかしら?
コメント:写真は短歌そのものの説明ではなくて、それぞれ独立した作品。なのにその微妙な調和。20代の私だったら、間違いなくこの世界にはまってしまうだろう。

サラダ記念日

著者:俵万智
出版:河出書房新社
初版:1987.05.08.
紹介:出会いは偶然だった。が、今私が歌をつくり続けていると言うことは、偶然ではない。表現手段として、私は歌を選んでいる。惚れてしまったのだ、三十一文字に。1300年間受けつがれてきた、五七五七七という魔法の杖。定型のリズムを得た言葉達は、生き生きと泳ぎだし、不思議な光を放つ。その瞬間が、好きなのだ。短いと言うことは、表現にとってマイナスだろうか?そうは思わない。自分の中の無駄なごちゃごちゃを切り捨て、表現のぜい肉をそぎ落としていく。そして最後に残った何かを、定型という網で捕まえるのだ。
(あとがきより引用)
コメント:実は「サラダ記念日」は、発表された当時、あまりにも話題になりすぎて、ちゃんと読んでなかったのでした。
何かねぇ・・・「これって短歌なの?私でも書けるじゃない!」って言う感じがしたし・・。なんか軽くってね。
でも、今あらためて手にしてみると、現代口語で書かれた彼女の歌は、そのままストレートに心に響いてくるのね。あらためて読んでみて良かったなと思います。