デルフィニア戦記14「紅の喪章」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1997.11.25.
紹介:フェズ河以北の一帯カムンセンの地がデルフィニア領となって半年、タンガの元領主らがゾラタス王の制止すら振り切り失地回復を叫んで挙兵する。早急に鎮圧せんものと最前線で大剣を揮う戦女神リイ。
だが、戦闘の混乱ついてファロットが暗殺の魔手を伸ばす。リイに向け必殺の矢が放たれたのだ!(裏表紙より引用)
コメント:ラティーナに求婚するナシアス、一方イヴンの方は簡単にはいかない。
パラストからの支配から逃れたいサンセベリアとの同盟。タウの山中を船を担いで通るスケニアの男たち。リイのトラウマ・・・雪の中の血・赤いバラ・・・
タンガとの戦いでまさかの負傷をしたリイ、その陰にレティの姿が。
その時、異界の相棒ルウは、リイの異変に気がついた。

デルフィニア戦記13「闘神達の祝宴」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1997.07.25.
紹介:獅子の紋章を象った招待状が届けられ、使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後で、飽くことなき権力への執念に策動し、、周辺諸国と大華三国のかかわりは微妙に代わり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ、互いの手を取り大広間に踏み出した、偽りの宴が始まる───。 (裏表紙より引用)
コメント:バルロの結婚と「国交回復記念式典」そこに再び美しい王妃リイを登場させようと考えた手段は?!
リイを狙うレティシアの仲間・式典に現れた「光り輝く王妃」「戦女神リイ」
アランなを助けるために闘うリイ、ナシアスとラティーナの関係は?イヴンの押し掛け女房となったシャーミアンの決断。

デルフィニア戦記12「ファロットの誘惑」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1997.03.10.
紹介:コーラル城の華やかな喧噪にまぎれ、王妃暗殺の罠は巧妙に精緻に張りめぐらされた。
無関係に見えた少女の死、応急の内部で殺された侍女。決戦の場となった雪原で暗殺集団ファロットの青年はあでやかに微笑む。
リイの本能が警鐘を鳴らす。この奇妙なイキモノは「人間」なのか?(裏表紙より引用)
コメント:ポーラとウォルを結びつけるためには、離婚すればいいと考えたリイは結婚証明書を処分しようとする。ポーラの真意を探るためバルロとイヴンが出向く。
そんな中パラストに支配されつつあるサンセベリアの使者が訪れ、そこで交わされた約束とは?
・シャーミアンへの奇跡・ベノアのジルは貴族だったのか?・バルロの求婚・ポーラのお茶会に現れた光り輝く王妃・・・・
侍女暗殺、犯人探しの中、レティシアの手に落ちたシャーミアンを救うリイ。
しかしその後、リイとレティシアの間に奇妙な友情が・・・

めぐみ

著者:キョウコ・モリ
出版:青山出版社
初版:1996.02.20.
紹介:春には帰るから、と離婚の決意を隠し、家を出た母。最愛の母の心がはかりかね、ひとり悩む15歳のめぐみ。
幼なじみとも心が通わず、淡い恋にも挫折した孤独なめぐみは優しくて勇敢な女性獣医との出会いによって、新鮮な喜びを発見する。野鳥の傷を治し森に返すことにピュアな愛と希望が芽生えてきたからだ。豊かな自然の恵みと人間の愛のめぐみによって、一羽の鳥がいやされ、大空に羽ばたいていく姿に、自らの愛と希望をはぐくませていくめぐみの心を重ね合わせた、美しく輝かしい魂の再生の物語。(表紙扉より引用)
コメント:母において行かれた自分・・・・シズコズ・ドーターとストーリーがかぶるのはどうしようもないが、こちらの方が面白い。娘が読んでもいいなと思う。

シズコズ・ドーター

著者:キョウコ・モリ
出版:青山出版社
初版:1995.10.05.
紹介:「有紀を愛していることだけは信じてください・・・」
一通の遺書を残して自殺した母、静子。有紀が12歳の時のことだ。
すぐに再婚した父への失望、継母への不振、級友とのあつれき。愛を乞いながら愛を拒絶し、母との芳しい想い出の中でしか自分の居場所が見いだせなくなった有紀は、ある日、母の古いスケッチブックから、その死の真相を知るのだった───。
美しい花に彩られた神戸の四季を背景に、多感な少女の心の闇が輝きに変わる日々を映し出した、魂を揺さぶる愛の物語。(表紙扉より引用)
コメント:作者は私と同じ年。こんなにヒドイ話ってあるのだろうか。自殺してしまった母に、置き去りにされた、その意識から抜け出せずにいる。愛はいつか失われてしまう。信じることの出来ない寂しさを抱え続けることは耐え難い。

あやし~怪~

著者:宮部みゆき
出版:角川書店
初版:2000.07.30.
紹介:「居眠り心中」昔流行の手ぬぐいでお互いの手をしばり心中する。そんなことがはやり、手ぬぐいを売った店はつぶれてしまったという。奉公にでた銀次が居眠りしているときにみたものは、夢だったのか?
「影牢」大番頭松五郎の回想。あの忌まわしい岡田屋の事件の真相は?
「布団部屋」兼子屋の代々の主人は短命だったと言う・・・。そして、そこの奉公人たちは、どんなに手に負えないものたちであっても、皆しっかりとしたお店ものになるということだ。そこには一体どんな秘訣が隠されているのだろう?
「梅の雨降る」気だての言い働き者の娘が、器量がよくないと言う理由で奉公を断られた。ある日「大凶」のおみくじを引いた娘は・・・・。
「安達屋の鬼」笹屋の嫁が語る、義母と一緒に暮らす鬼のお話。・・・・人として生きて、初めて“鬼”が見えるようになるんだよ。
「女の首」太郎は声を出すことが出来なかった。母を亡くして、かぼちゃに守られて大きくなった。奉公に出た先の納戸でみたふすまには女の首が・・・。その首は太郎にしか見えないのだ。
「時雨鬼」男の優しい言葉は、本物なのか?とれとも自分の欲望のためなのか?若い娘の迷いを見透かすように語りかける女は、「鬼は人の形をしている」という・・・。
「灰神楽」お店の女中が、刃傷沙汰を起こした。しかし理由が見あたらない。女はまるで何かに取り憑かれたようだ。そして、一緒に白い灰のような息を吐き出すと死んでしまった。女に取り憑いたものはなんだったのか?
「蜆塚」口入屋。同じ生業を長くやっていると不思議なことに出会うという。同じ顔をした同じ人間が十年たっても年をとらずに違う人間として現れるのだ。
コメント:これも、短編集。怪しい・不思議なお話が9編。

ハリーポッターと秘密の部屋

著者:J.K.ローリング
出版:静山社
初版:2000.09.15.
紹介:魔法学校で一年間を過ごし、夏休みでダーズリー家に戻ったハリーはいじわるなおじ、おばに監禁されて餓死寸前。やっと親友のロンに助け出される。しかし、新学期が始まった途端、また事件に巻き込まれる。
ホグワーツ校を襲う姿なき声。次々と犠牲者が出る。そしてハリーに疑いがかかる。
果たしてハリーはスリリザン寮に入るべきだったのだろうか。ウォルデモートとの対決がその答えを出してくれる。(裏表紙カバーより引用)
コメント:ハリーポッター第2弾!ホグワーツ校のどこかにある秘密の部屋の扉が何者かによって開けられたらしい。そこに住む魔物はいったい何なのか?だれが首謀者なのか?大切な仲間を助けるためにハリーはその謎に立ち向かう。
児童書とはいえ、大人も引き込まれる。これといって目新しいものではないのだけど、何故かハリーの世界に引き込まれちゃうのですね。ポイントはやっぱり友達・仲間ですね。

デルフィニア戦記11「妖雲の舞曲」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1996.11.25.
紹介:国王を人質にし戦端をひらく───
愚劣であるが確実な作戦を持ってなお、戦には敗北した。
デルフィニアの進撃を止めなくてはタンガ・パラストは滅亡する!二国の国王は恐怖した。
大華三国の均衡は守られねばならぬ。かくして二国再連合とスケニア、さらにファロット一族を巻き込んだ陰謀が始まった。(裏表紙より引用)
コメント:食事も睡眠もとらないリイを心配した王は、クスリで眠らせるという手段にでた。リイがその事実に気づいた時・・・けものとしての本性が、怒りが、爆発した。王と王妃の壮絶な戦い!!
一方タンガとパラストは裏で手を結び第3国スケニアを巻き込もうとしていた。新たなる戦いか?
そして、王妃は王の愛妾問題にも心を砕く。

デルフィニア戦記10「憂愁の姫将軍」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1996.07.25.
紹介:徒党を組んで反旗を翻したグラハム卿ら西部領主との決戦に国王ウォルの軍は大敗を喫した。頼みのラモナ騎士団は壊滅しウォルは囚われの身に・・・。
さらにパラスト・タンガの二国はこの機に乗じて同盟を結び虎視眈々とタウ山脈の金銀鉱を狙う。内憂外患デルフィニアの危地に姿を消した王妃リイの真意は。(裏表紙より引用)
コメント:パラストの人質となった王は拷問を受け、デルフィニア軍は戦うことも出来ない。一方タンガはポリシア平原を手に入れようとしていた。しかしそこはベルミンスタ家のロザモンドの領地だったのだ。
王の処刑が行われる。王妃リイは助けることが出来ないのか!?
王を取り返し、パラストに勝ったデルフィニアだが、王妃はふさぎ込んでいた。

デルフィニア戦記9「動乱の序章」

著者:茅田砂胡
出版:中央公論社C★NOVELS
初版:1996.03.25.
紹介:大華三国を隔てて聳えるタウは銀山なり───
タンガ王ゾラタスにもたらされたこの密告こそウォルたちが仕掛けたタンガの挙兵を誘う作戦であった。しかし鬨の声はデルフィニアの西方パラストから挙げられる!
微妙な緊張を保たせてきた三国はついに動乱に突き進むのか!?(裏表紙より引用)
コメント:王に愛妾を・・・。王妃をはじめ周りのものが気をもむのだが・・・。
一方、刺客ヴァンツァーは貴族の家に潜り込んだ。そんな中シェラのもとにファロットからの召還があった。
そして、王妃の企てで王はダルシニ家のポーラので過ごしたのだが・・・
そんな中、タンガとパラスト両国が同時に戦いを挑んできた。パラストに進軍した王は味方の寝返りに合い、なんと、敵の手に落ちたのだ!